こんにちは。韓国在住歴4年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
突然ですが、みなさんは「ポケモンパン」をご存じですか?「ポケモンパン」とはポケモンのシールが1枚入っているパンのこと。
このポケモンパン、実は韓国の20代、30代が大好きなんです!最近では、韓国で復刻版のポケモンパンが販売され、とても人気を集めています。SNSでも、筆者が講師を務める日本語の授業でも、ポケモンパンの話を避けて通れないほどなので、流行に敏感でない筆者でも知っているほど。
韓国のポケモンパンについて調べてみると、意外なおもしろい点がいくつかあったので、今回はそれについてお話します。
韓国でのポケモンパンの始まり
韓国では16年ぶりにポケモンパンが販売され、子ども時代にポケモンパンに思い出がある20代や30代を中心に関心を集めています。
販売開始からわずか1週間で150万以上、1カ月で700万個販売。これは、一般の新製品の初期販売量の6倍に当たるそうです(参考:公式YouTube)。この現象は、日本でもニュースになりました。
このポケモンパン、コンビニを中心に販売されていますが、あまりにも人気のため、店頭で購入することはほとんど不可能。
オンライン注文も可能だったようですが、配送が具体的にいつになるのかもわかりません。いまもまだまだ人気が落ちることがなく、購入が難しい状態です。
SNSではBTSのリーダーであるRMが自身のInstagramのストーリーでレアシールを公開するなどしていましたが、最近またライブ配信でどっさりあつめたポケモンシールについて話していました。ポケモンシールは家族や友だちにお願いして集めたそうですよ(参考:Wow!Korea)。
社会現象
ポケモンパンが初めて発売された1998年も、子どもたちを中心に大流行しました。子どもたちのなかでポケモンパンのシール収集が大流行し、月に平均500万個販売されたそうです。しかし同時にシールだけ手に入れてパンを捨てる子どもたちが増え、社会的な浪費問題につながりました。
2006年のライセンス終了とともに販売も終了し、20代、30代の子ども時代の思い出の一部となりました。
それから16年が経ち、大人になったいまではポケモンシールを買うというよりは思い出を買う人が多いようです。
また韓国の中古取引アプリ「タングンマーケット」では、ポケモンシールが高値で取引されています。レアルールであるミュウツーは1つ50000ウォン(日本円で約5037円)で取引されました(参考:公式YouTube)。
16年前との違い
韓国ではここ数年で物価がかなり上昇中。筆者の体感では日本とは変わらず、ライフライン以外はむしろ日本より高いものが多いように感じます。
それは今回のポケモンパンの価格からも見ることができます。16年前は1つ500ウォンだったのが、現在は1500ウォンでの販売となっています。当時の3倍もする価格に、改めて物価の上がり具合に驚いた人も多いように感じました。
ほかにも、シールの種類は151種類から159種類になったそうです。ちなみに幻のポケモンと呼ばれるミュー、ミュウツーの限定版シールが当たった人には先着順20名に任天堂スイッチのプレゼントがあるとのこと。太っ腹ですね!
また、今回のポケモンパンは名前もユニークでおもしろかったです(参考:SPCサムリップ公式サイト)。
- 帰ってきたロケット団チョコロール
- 帰ってきたゴースチョコケーキ
- ピカピカしっとりチーズケーキ
- ヒトカゲのボワッとホットソースパン
- ディグダのイチゴカスタードパン
- ゼニガメの甘くサクッとしたゼニガメパン
- プリンのふわふわイチゴクリームパン
日本でも愛されているポケモンパンが韓国でこんなにブームになるのは、日本人としてはうれしいです。もし韓国人の友だちがいるかたは日本のポケモンパンを送ってあげると喜ばれるかもしれませんね!
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