同じ会社の人と恋愛関係になることは、業務への影響を考えると慎重になる反面、異性との距離が近いのできっかけも多くありますよね。
顔を合わせる頻度が高ければ親しくなるのも早いけれど、気をつけたいのは「会社は仕事をするところ」という認識です。
仕事とプライベートは分けるのが大人、好きな人と自分の業務への意識はまったく別物のはず。きょうは、「社内恋愛で失敗するタイプ」についてお話しします。
好きな人がいるだけで落ち着かない
10代や20代前半など恋愛の経験値がまだまだ低いころなら、好きな人が同じ空間にいるだけで全意識が向いてしまい、態度がぎこちなくなったりおかしな振る舞いをしたりすることはありますよね。
気持ちはわかりますが、社会に出て会社のなかでも相手の存在に振り回されるような人は、周囲に好意を感づかれやすいだけでなく「幼稚だな」と思われます。
好きな人が自分の部署に来ただけで急に饒舌になったり、業務でペアになると普段と違う言動に走ったり、仕事に影響する落ち着きのなさは自分の評価を下げてしまいます。
自分だけがおかしな目で見られるならいいですが、社内恋愛が失敗するのは相手が巻き込まれることを嫌がって遠ざかるから。変な噂になることや冷やかされることを嫌う人は多く、距離を取られてしまえば親密度を深めるのも無理ですよね。
好きな人がいても、恋愛感情と業務を切り離して冷静に行動できることが社内恋愛では肝心です。その姿が周囲や好きな人の信頼につながることを、常に意識したいですね。
「チャンス作り」ばかり考える
同じ社内に好きな人がいても、部署やフロアが違えばなかなか顔を合わせる機会がなく、仲良くなれなくて焦ることもあります。
何とか自分の存在を意識してほしくて「チャンス作り」に必死になるのはわかりますが、目立つ行動はかえってふたりの間に溝を作ると思いましょう。
別のフロアなのに意味もなく通い続けたり、無理な用事を作って相手の部署に押しかけたり、「何でそんなことをしているのか」と周囲の目を引いてしまえば特定された相手も気まずくなります。
好意がばれても構わない場合でも、そう思うのは自分だけで相手にとっては迷惑になれば、チャンス作りに励むほどネガティブな感情を持たれるものです。
また、「仕事はちゃんとしているのか」など業務について能力を疑われることもあり、窮屈になるのは自分です。チャンス作りは無理をせず、相手の状態を見て負担にならない場をまずは想像するのが最善。
普段の挨拶やイベントのときの協力など、好きな人とスムーズに接することができる機会を増やしたいですね。
嫉妬や束縛の意識が強い
片想いでも恋人になってからでも、嫉妬や束縛の意識が強い人は社内恋愛で失敗しがちです。
自分以外の異性と親しく話しているのを見ただけで頭に血がのぼり、自分の仕事そっちのけで相手に怒りのLINEを送るような人が実際にいますが、相手の信頼を欠くだけでなく、窮屈さからすぐ別れを選ばれるなど、結局は自分が悲しい思いをします。
相手が誰とどんな接し方をするかばかり気にして自分の業務が疎かになれば、それも精神的に追い詰められる原因になります。
社内恋愛は、相手との距離の近さがメリットのはず。自分に縛り付けるのではなく、誰と話していても愛情を疑わない強さを育てるのが正解です。その余裕が、片想いでも恋人関係でも人間性を信じられるもとになります。
会社は仕事をする場だからこそ、プライベートな恋愛を持ち込んで人間関係をおかしくするような振る舞いは避けるのが、自分のためといえます。