明けましておめでとうございます。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
年末年始と言えば、家族の集まりがありますね。以前日本人の友達に「韓国も日本みたいに嫁姑問題あるの?」と聞かれたことがありますが、もちろん韓国もバチバチにあります。
なんなら日本より韓国の方が合う回数も多く、家族のつながりが強い分、大変じゃないかと感じます。
きょうは、在韓日本人が見た「韓国の義実家」についてお話しします。筆者が見た義家族、そして筆者のお義母さんにも昔の嫁姑問題について聞いてきました。韓国人と結婚したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ韓国は「家族のつながり」が強いの?
まず、筆者の場合ですが、義実家の集まりはほぼなく、会っても簡単に食事をして解散なので本当に楽です。
夫のお父さんは早くに亡くなっているのでお会いしたことはないのですが、お義母さんはとてもクールで干渉もゼロ、うちの家に遊びに来たことは一度もありません。
たまに変な夢を見たときに筆者に「しばらく気をつけなさい」と電話くれたり(韓国あるあるです)、「キムチを作ったから持っていきなさい」と連絡くれたりするぐらいのほどよい距離感をキープしてくれます。
ほかの在韓日本人に話を聞いてみると、連絡なしで急に家に来たり、月に1回以上実家に行かなかったら「なぜ来ないんだ」と連絡がきたり、親の日や誕生日に期待されたり、家族行事に参加しないといけなかったり…韓国の義実家に対してストレスを感じる在韓日本人が多いようです。
韓国に来て感じたことなのですが、韓国の親たちは日本の親に比べて「子どもが親のために何かするのは当然」だと思っている人が多く、それを当然の権利だと感じている人が多いです(もちろん個人差があります)。
それには理由があり、韓国では親は子どもが働くまでは「なんでもしてあげる!」という人が多く、家計が苦しくても無理して塾に行かせたり、子どもが結婚するときは結婚式の費用を手伝ってあげたりするので、それでうまくバランスをとっているのかなとは思うのですが…それを知らない日本人妻からすると困りますよね。
それを自分の子どもだけでなく、子どものパートナーにも要求する場合がありますから、そんな義両親に当たってしまった人は本当にかわいそうです。
「正月鬱」になる!?
韓国は日本に比べて家族の集まりが多いので、結婚前に結婚相手の家族と何回も会っておくのも本当に大切だと思います。「パートナーは好きだけど、義両親が大変すぎて鬱になってしまった」という人の話も聞いたことがあるからです。
韓国は家族のつながりが強い文化なので受け入れていくしかない部分ではあるのですが、筆者の義母や日本語を教えている生徒のなかには「自分がされてしなかったことはお嫁さんにはしない!」と決めて、できるだけ干渉しないようにしている義母もいます。
詳しいことは聞いていないのですが、筆者の義母はかなり嫁差別がキツい家に嫁いだらしいです。
「自分がされて嫌だったことを、わざわざ海外から来てくれた息子のお嫁さんにできるわけないでしょう?」と言われたときはとてもうれしかったです。
それを聞いて、筆者もできるだけ夫婦でお互い負担にならない頻度でおいしいものを持って遊びに行ったり、なにかプレゼントをしたりするようにしています。
韓国は旧正月を祝うので、日本のように1月1日にみんなが集まることはありませんが、年末年始が近づくと「正月鬱」になる妻が多いと聞きました。義実家との関わりに頭を悩ませるのは、どこの国も同じかもしれませんね。
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