20歳年上の夫と、高1マイペース息子と3人暮らしのアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
今年49歳のわたしと、70歳を迎えた夫。わたしたち夫婦のリアルライフをお話します。
結婚当初、わたしが32歳で夫は52歳でした。当時はまだピチピチ(?)なわたしと、50代のオヤジのカップルということで、見た目の歳の差を気にしていた夫。
「なんかパパ活みたいに見られるから嫌だ」と言って、人が多い場所を一緒に歩くことを嫌がっていた夫は、当時から早くわたしにオバサンになってほしそうでした。
「30歳と50歳の20歳差は大きいけど、20年後には50歳と70歳。ここまでくれば親子に間違われることはないよな」「さらに進んで70歳と90歳になれば、どっちがどっちかわかんないよな」としきりに言っていました。
「たしかにそうなんだけど、だったらもう歳の近い人と一緒になれよ」と思いますが、夫は“若い女”好き。
「若かったわたし」が、徐々に老いを感じる現象が起こるたびに、夫はえらく嬉しそうでした。
出産して白髪が異常に増え、白髪染めデビューしたときにも「そうやってだんだんオバチャンになっていくんだよ」とほくそ笑み、わたしが40代に入って更年期などが辛いと「もうそういう年になったかー」とねぎらうでもなくしみじみと静かに嬉しそう。
そのたびに「ねぎらうって言葉を知らないのか」「わたしが若さを失うのが楽しいのかよ!」と殺気立ちました。
「老化あるある」に歩み寄ってくる夫
そんなこんなで現在わたしは49歳、今年の誕生日でいよいよ50歳。夫はすでに70歳を迎えました。
実際の見た目はどうなっているかというと、たしかに以前のような「パパ活感」はゼロになったと言っていいでしょう。
わざわざ「わたしたち夫婦に見える?親子に見える?」と誰かに聞くわけじゃないので何とも言えないですが、悔しいことに夫婦に見えてしまっている気がします。まぁ、わたしの年齢がパパ活する年齢じゃないからって話もありますけど。
わたしは出産を経て白髪が激増し、その後子育てで消耗し、立派な中年オバサンになりました。
子どもがいると「オバサン」と呼ばれることに全く抵抗がなくなるんですよね。だって子どもからしたら「オバサン」だもの。
で、体形維持とかそういうものよりも子育てに必死で、オシャレはしたいけれど体形が隠れる上手なオシャレをして、楽しく趣味やママ友とのおしゃべりに花を咲かせる。
「オシャレはガマン」とか言ってた独身時代にはもう戻れず、ヒールはもう疲れちゃって履けません。
老化の波は、もともと弱かった目にもきて、コンタクトをしているとあれよあれよという間にスマホの文字が見えなくなり、常にシニアグラスを頭にぶっ刺していないと文字が見えない始末。年を取るってこういうことね、を実感している真っ最中です。
一方、マメで自己管理が大好きな70歳の夫はどんな感じかというと、体形が変わるのが自分的に許せないらしく、体重管理をしっかりしているので、お腹も出ていません。
長生きのためにジョギングを欠かさず、姿勢がいいので、私から見てもそこらへんの70歳には見えません。
とはいえ、中身はもの忘れが激しくなり、大好きなドラマに出てくる俳優の話をしていても、「あの、池井戸潤のあれに出ていた主役のあの人」と「あの」しか言わないなかから、わたしが「ああ、半沢直樹の堺雅人ね?」と予測して当てる…みたいになっています。
体力も落ちてきたのか、「早起きな俺」を豪語して休日は朝からジョギングにいそしんでいますが、帰ってきた後は晩ごはんまで爆睡。
1日の時間の使い方でいえば、昼まで寝ているわたしとあまり変わらない気がします。
夫自身もだいぶ老化が進んでいるくせに、それでもわたしが「老眼鏡がないと見えない」というと、ほくそ笑みながら「そうなんだよな、近い距離が全然見えないんだよな」と老化あるあるに歩み寄ってきます。
そういう話は同世代の女友達と話すからいいんですけど、20歳年下のわたしが夫に歩み寄るのは、そんなに嬉しいのでしょうか?
それどころか、わたしをより年上に見せようとしたいのか、わたしが「白髪染めに行かなきゃ」と言うと、「もう白いままでいいじゃん、お金もかかるし自然が一番だよ」と言うのです。
そんな夫は10年くらい前から「俺はもう黒髪で頑張らなくてもいいから白髪にしようかな」と言っていたくせに、ジアミンアレルギーで普通の毛染めができなくなったいまも、ノンジアミンの染め粉で自宅で毛染めしてます。おいおい。