6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。育児、介護に関するコラムを執筆しています。
さまざまな子育て支援政策が実施されるなか、最近SNSで賛否が巻き起こったのが島根県松江市の道の駅「秋鹿(あいか)なぎさ公園」に設置された「段ボール製の授乳室」。
この「段ボール授乳室」はなぜ、こんなにも大炎上したのでしょうか。
私も昨年第2子を出産したばかりのママですが、「段ボール製の授乳室」に関して批判の声ばかりが注目されることに違和感を感じたのと同時に、「そもそも道の駅に授乳室は、いらないのでは?」とも感じました。
あなたは、この「段ボール製の授乳室」についてどう考えますか?今回は、この問題についてママの視点から考えます。
なぜ「段ボール授乳室」が設置されることになったのか?
そもそも、なぜ、道の駅に「段ボール製の授乳室」が設置されることになったのでしょうか。これは、国土交通省が掲げた「子育て支援」施策のひとつだったのです。
2023年、国土交通省は、「子育て支援」として今後3年間で道の駅の半数50%に授乳室を設置する目標を掲げました。
2023年9月から大分県後大野市の道の駅「みえ」を先駆けに全国50駅に順次寄贈され、道の駅「秋鹿なぎさ公園」はそのなかのひとつでした。順次、寄贈を進めていくようです。
なぜこんなにも炎上することになったのか?
設置された当初は、うえから覗けるうえに、入口はカーテン1枚。侵入や覗き見の危険性があるため、SNSなどでは批判の声が相次ぎました。
実際に、SNSには次のような書き込みが見られました。
「なにこれ、酷すぎて泣きそう。あんな立派な建物の道の駅の授乳室がダンボール…これで子育て支援と言われても、ピントがズレすぎて言葉がない」
・「災害時ならわかるけど、なんでわざわざダンボール?消毒できなくて、不衛生」
・「簡単に覗けそうだし、蹴られたら飛んでいきそうだしあまり使いたくない」
・「子育て層が粗末に扱われている感じがする」
子育て層の扱いに怒りを感じているママや安全性、衛生面を気にするママたちの批判の声が多いように感じました。
また、最近は、盗撮など物騒な事件も多いですよね。道の駅という場所で、鍵やうえがオープンで安全が不十分ということに恐怖を感じているママたちも多いようです。
こういった批判の声がマスメディアに取り上げられたことによって、さらに炎上を拡大させたのではないでしょうか。