こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
きょうは筆者も最近知った、韓国の「お寺合コン」についてご紹介します!
「お寺合コン」とは?
「お寺合コン」とは「テンプルステイ(伝統的な寺院に滞在しながら寺院の日常生活を体験し、韓国仏教の修行精神が体験できるプログラム)を通して行われる合コン」のこと。
韓国では「ソゲティン」と呼ばれる知り合いからの紹介を通して男女が出会うことが多いのですが、これは初めて会う人たち同士が1対1で会うのでなかなか緊張します。
また、知り合いの紹介ですから気にしなければいけないことも多く、このソゲティンが自然な出会いでないと感じる人が多くなりつつあるんです。
このソゲティンに嫌気がさした人たちは自然な出会い、たとえばサークルや集まりに参加するしかないのですが、これは定期的に集まらなければいけないし人が多すぎて疲れる…というデメリットもあります。
そこに目をつけたのが、「お寺合コン」です。
自然のなかで着飾らずにリラックスして自然な出会いができ、もしいい相手がいなくてもヒーリングもできる、ということで知る人ぞ知る出会いの場になっています。
筆者が数年前にテンプルステイをしたときは、外国人やご高齢の方が多かった印象ですが、時代が変わりましたね。
「お寺合コン」韓国人はどのように感じている?
この「お寺合コン」に対して、韓国人はどのように感じているのでしょうか?筆者の周りの韓国人に聞いてみたところ、反対派と賛成派にきれいに別れました。
まず反対派の意見からご紹介します。
「神聖なお寺でこのようなことはしてほしくない。仏教徒としては好ましくない(50代女性)」
「私はクリスチャンなので行けない(20代女性)」
「テンプルステイは基本化粧やオシャレは禁止。美人しか参加できないじゃないか(20代女性)」
たしかに、韓国は日本に比べて宗教を持つ人が多く、教会に通う人はお寺合コンには参加できないですね。
また熱心にお寺に通う方からしたら、下心丸見えの若者達が来たらちょっと嫌…と思ってしまうことも理解できます。
一方、賛成側の意見は以下の通り。
「アプリやSNSで出会うより、いい人に出会える確率が高そう(30代男性)」
「リラックスするついでにいい人に出会えたらラッキーな感じ(20代男性)」
「仏教はすべての人たちを受け入れる平等な宗教。もともと韓国は仏教の国だし、ここで出会いを提供することも悪くない。仏様も理解してくれるはず(60代女性)」
ちなみに最後の60代の女性は、仏教徒です。心が広い方ですね。
筆者の個人的な意見としては、お寺合コンには賛成です。文化体験にもなるし、無理して自分を作って装うよりはこのような所で自然に出会える方が⻑続きするいい人に会えるんじゃないかななんて思いました。
もし独身で相手を探していたら、多分参加すると思います。
ちなみに日本には昔からお寺での出会い、お寺が主催する婚活パーティーなんかもあるようですね。さすが日本、先を行っているなと感じました…!
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