こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は、日本と全く違う「韓国の食事マナー」についてお話しします。
隣の国とはいえ、やはり別の文化があるので、食事マナーは全然違うんです。
マナーの違いはたくさんあるのですが、筆者が個人的に気にしている5つを厳選してご紹介します!
目上の人とお酒を飲むとき
韓国ドラマや映画をよく観る方であればご存じだとは思いますが、韓国は目上の方とお酒を飲むときに顔を横に向けて飲みます。
相手の方を見ながら、または目を合わせながら飲むのは失礼な行動になってしまうので注意してくださいね。
基本的にはお酒を飲むときだけのルールですが、水を飲んだりカフェで何かを飲んだりするとき、これを意識する韓国人も多いです。
私が日本語を教えている60歳生徒に聞くと「さすがにカフェでコーヒーを飲むときに毎回これをしていたら不自然だけど、できるだけ目を見ながら飲むのは控えた方がいいかも。特に厳しいお年寄りと飲むときはね」とアドバイスをくれました。
個人的には、何かを飲むときは目線を別の所に向けて飲んでいます。
食事中お箸を置くとき
日本では食事中や食事が終わった後、箸置きがなかったらお皿に直接置く方が多いかと思います。
日本ではテーブルクロスをつけている家庭も多いので、そのために出る無意識の行動だと思いますが、これは韓国ではマナーがなってないと思われてしまうようです。
箸はテーブルのうえ、気になる方はナプキンをしいてそのうえに置きましょう。
こちらは、筆者も実際に注意されたことがあります。あまり上品には見えない行動になってしまうそうです…。
「乾杯」は毎回!
日本の「乾杯」の音頭は、最初の一回だけですよね。
しかし韓国では(特に焼酎を飲むとき)、一緒のタイミングで飲むために、飲むたびに「コンべ!(乾杯)」をします。
友だち同士なら面倒で最初だけして後は自分のペースで飲むこともありますが、飲み会などでそれをすると「1人で飲んでいて楽しんでいない」というように見る大人もいるようです。
筆者もたまに会社の飲み会に参加しますが、たしかにまだ残っている韓国の文化です。
食事中の手の位置
子どものころ、食事のときの手の位置でよく怒られたという方もいるのではないでしょうか?
右手で箸を持って、左手は器に手を沿えて…と教えられますよね。
しかし韓国では、箸を持たない方の手は、基本膝のうえに沿えて食べるのが一般的です。そして、猫背にならないように姿勢よく食べるのが「きれいな食べ方」とされています。
日本とは少し違った食べ方なので最初は慣れないかもしれませんが、練習すると自然にできるようになりますよ。
韓国でたまに肘をついて食べる人もいますが、テレビなどで芸能人がそんなことをすると「マナーが悪い」「家できちんと教えてもらえなかったのかな?」と言われてしまいます。
お茶碗をもって食べない!
日本では、1人分の食事が目の前に出されますが、韓国では大皿でシェアして食べる文化があります。
そのため、器を手に持って食べると「急いで食べようとしている」「みっともない」と思われてしまうんです。
外国人の食べ方をみて非難する人はいませんが、逆に外国人がきちんとこの食べ方をしていると「よく韓国文化を解っている」と褒めてもらえます。
筆者は授業が終わった後、食事に誘ってもらう機会が多いのですが、ご年配の方とご一緒するときは特に意識している部分です。
以上が、知っていたらちょっと得する韓国の食事マナーでした!
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