こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は、韓国人の「改名」についてお話します。
韓国で「改名」は普通?
たとえば、映画『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』でも、主人公が「ドクソン」から「スヨン」に改名するシーンがありますよね。
韓国では、男女問わず、30代・40代でも名前を変える人が結構いるんです。
実際、筆者の周りの韓国人でも、名前を変えた人が昨年だけで2人います。
なぜ名前を変えるの?
韓国で名前をつけるとき、「五行風水」が大事とされています。
たとえば、姓が「金」なら名前に「水」を入れてバランスを取るとか、木に関連する文字を入れるのがいいと言われたりします。
ですから、普通韓国では子どもの名前をつけるときも両親や家族がつけるよりも、名前をつけてくれる専門の方にお願いして名前を決めることが多いです。
でも、名前を変える理由はそれだけじゃありません。
「運が悪いから人生をやり直したい」「犯罪者と同じ名前だから嫌」「発音が難しいから面倒くさい」「気分転換したい」など、いろいろな理由で名前を変えることが多いです。
実際に名前を変えた人たちの名前は、特に珍しい名前になるわけではなく、ごく普通の名前が多いです。
ちなみに、手続きが意外と簡単で、そこまでややこしくないらしいですよ。
実際、名前を変えてみてどうだった?
手続き自体は簡単だけど、カードや銀行、マイナンバーなどすべての登録情報を更新しなければならないので、「めんどくさい」と感じる人も多いようです。
でも、「名前を変えてから運がよくなった気がする」と話す人もいました。
気持ちの問題かもしれませんが、新たな気持ちで頑張れるという声が多いですね。
韓国人は日本人の「姓が変わる文化」にびっくり!?
一方、韓国では結婚しても夫婦別姓が普通です。儒教の影響が強いため、夫婦が同じ姓を名乗ることはほとんどありません。
韓国では名前を変えることはあっても、姓を変えるのはとても珍しいことです。
日本では「結婚=姓が変わる」「好きな人と同じ姓になれてうれしい」と感じる人も多いですよね。
そのため、韓国在住の日韓夫婦で日本人妻が韓国人夫の姓に変えると「なぜ?」と驚かれることもあります。
韓国では名前を変えることは思っている以上に普通のことなのに、結婚して姓を変える文化は不思議なものみたいです。
韓国ならではの文化と、日本の違いを感じる瞬間ですね。
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