こんにちは。無料メルマガ「速効!!よい子」で、真剣に子育てを考えている人に教えたい、子どもをよい子にする方法をお届けしている増田浩二です。
きょうはメルマガ読者の方からいただいた、「子どもの友達にお金を盗まれた」というお悩みに回答しました。
読者の方のお悩み「子どもの友達にお金を盗まれた」(40代女性)
小学6年生の娘をもつ母です。
娘のお友達が我が家に遊びにきたとき、部屋に置いてあったお金がなくなりました。
友達が帰ったあと、お金を保管してある箱がいつもは置かない場所に移動していることに気づき、なかを確認したところお金が減っていました。
我が家は共働きなので、いつも子どもがちゃんと帰ってきているかを職場でも確認できるよう、見守りカメラを設置しています。
もしやと思い、カメラの履歴を確認したところ、娘の友達がお金をくすねている姿が映っていました。
その日は複数の友達が来ていたのですが、周りの友達がテレビゲームに夢中になっているところを見計らい、こっそりポケットに入れたり、お財布にしまっていました。
映像確認後、相手の保護者に連絡を取り、本人に事実確認をしてもらったところ、盗んだことを認めました。
今度保護者と本人から謝罪を受けてお金を返してもらう予定ですが、どのような態度で接するべきでしょうか。
まだ小学生なので大事にするつもりはありませんが、窃盗は立派な犯罪行為です。
しかしながら、子どもが遊ぶ部屋にお金を置いておいたことはこちらの落ち度だったと思います。
また、このような家庭で起こったトラブルは、学校に報告するべきなのでしょうか。
初めてのことで、いろいろな感情になり、うまく謝罪を受け入れられるかわからず不安です。
どう対処する?
ご相談、ありがとうございます。
子どもとはいえ、犯罪が身近に起こったのですから、ずいぶんと驚かれたことでしょう。お子さんが仲よくしている友達であるということも、ショックが大きいですね。
しかし、いただいた文面を見る限り、状況をしっかりと把握されており、落ち着いていらっしゃるのがわかるので、こちらも安心してお返事できます。
カメラ等で確認し、すぐに相手の保護者に連絡した事後処理はとてもよかったと思います。
落ち着いて、こんなにきちんと対処できるお父さん、お母さんは、それほど多くないでしょう。今回、ここまで完璧と言っていいと思いますよ。
さて、これからのことですが、お金を盗んだ子と保護者がどのような感じなのか(こちらがどのような印象だと受け取れたか)が重要です。
実際にその子たちとお会いしていない私にはよくわからないので、もし私なら、こうしたいと思うことをお話ししますね。
まず、理想的に解決された場面をイメージします。旦那さんと一緒にイメージしてみてください。
「相手の保護者が真摯に考え、丁寧な謝罪をしてくれる。本人もしっかりと反省している。この事件のおかげで仲良しの家がひとつ増え、自分の子とその子もこれまで以上に仲良くなれる」というのが私の理想の解決された姿です。
トラブルがあったときは、そのトラブルによっていままでよりよい状態になれば、お得な人生だと考えているからです。
こうしたイメージを明確に持っていると、相手のご家族が真摯な態度で臨まれているのがわかったとき、こちらも許すとか許さないという次元ではなく、「仲良くなるいいチャンスができましたね」と余裕を持って対面できます。
こんな状態になったら、こちらから学校に連絡する必要はありませんし、相手の保護者にその子のことは任せられます。相手の保護者が担任の先生に相談するかもしれません。
もし、相手の保護者の態度は信頼できそうなのに、本人の反省具合がいまひとつだった場合は、その子とのこれからの付き合いについて、自分の子と話し合います。
これは12歳だからで、もし10歳以下なら親が判断して、これからこうしましょうと子どもに言います。
このあたりは、メルマガを読んでくださっている方は、おわかりいただけると思います。
12歳の子にとっては、こういうことを親とじっくり話すのは、成長のためのとてもよい機会になります。
もし、相手の保護者が「信用できない」「これからもお付き合いは遠慮したい」と思えるような態度でしたら、担任の先生などに「友達付き合いのこと」として、この事件のことを相談しましょう。
自分の子のことを一番真剣に考えてくれる人に相談することが大事です。
ここで最も重要なのは、相手の態度を冷静に分析できる用意をすること。
そのために必要なのは、あなたと旦那さんが事前によく話し合って、同じ価値観で対処することです。
夫婦でもそれぞれの価値観があるのは当たり前ですから、考え方のすり合わせが難しい部分があるかもしれません。
しかしここは大事な所なので、ふたりでじっくりと話し合って、この件に関しては、同じ考え方、同じ見方で対処できるように準備してください。
そういう準備ができた安心感が、相手の保護者にも落ち着いて対面できる自信になります。
また、そういう親像をお子さんが見ることで、子どもの親への信頼は厚くなります。
こういう話を夫婦でするとすぐに喧嘩になってしまうという方がいましたが、家などの「いつもの場所」で話をすると煮詰まることが多いときは、デートのつもりでいつもと違う場所に行って話し合ってみるのもおすすめ。
子育ては、すべてケースバイケースなので、その子を見ていない私の話は的外れかもしれません。
ただ、「今回のトラブルのおかげで得しちゃった」と思える選択をしてほしいと願っています。
親がそういう選択をすることは、お子さんの人生に大きなよい影響を与えます。