令和を迎えた日本では、いまでも絶えることなく多くのトレンドが生まれており、世界を見ても“最先端をいく”のひとつといえる国です。そしてそのなかでも、東京の主要都市「渋谷・原宿・新宿・池袋」は、若者を中心に常ににぎわいを見せています。
では実際に、そのにぎわいのさらに中心となるトレンドに敏感な女性たちの「イマ」は、どのようになっているのでしょうか?
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」と、「Tカード」のライフスタイル・データをもとにマーケティングプラットフォーム事業を展開するCCCマーケティング株式会社が、各4都市を利用する女子大学生(以下、JD)に関する購買データとWEB調査から、消費実態およびファッションに対する意識を把握、各エリアの特徴の比較分析を実施しました。
行動商圏データとT会員を対象にWEB調査を実施した結果を見てみると、各4都市を利用する大学生の消費傾向や、ファッションに対しての意識に違いがあることがわかりました。
なぜ各都市の生息JDはそこに訪れるのか
WEB調査によると、各都市に訪れる目的は、どのエリアにも共通して“ファッションやコスメを求めてショッピングをする”という回答が上位にランクインしました。渋谷はカフェ・ランチ、原宿は食べ歩きやプリクラ、新宿では映画にディナー、池袋ではランチに加えイベント・ライブと、各都市にも特徴があることが明らかに。
SHIBUYA109 lab.で行ったグループインタビューでは、渋谷にあるカフェで2~3時間の女子会を楽しんだり、流行りのタピオカ店が多く並ぶ原宿では、ワンハンドフードを片手に食べ歩きを楽しむJDが多数。
また、二次元コンテンツが楽しめるアニメ・漫画系の展示会が多数開催されているということもあり、イベントやライブを目的に池袋を訪れる人が多くいるようです。
原宿JDが「〇〇活」でNO.1都市に
今回のWEB調査にて「お金をかけていること」を質問してみたところ、各都市共通であがった来街目的に比例して、“ファッションやコスメに費やす”との回答が上位にランクインしました。
同質問によってわかった特徴としては、渋谷・新宿は「自分磨き」、原宿・池袋は「ヲタ活」の2つに分かれる結果に。さらに細かく見てみると、渋谷JDは、エステ・スキンケア、スポーツなどの「外見的な自分磨き」に、新宿JDは健康食品・サプリ・映画・旅行などの「内面的な自分磨き」にお金をかけているという結果に。
対して、「ヲタ活」にお金をかけると回答した原宿JDは、アイドル・バンド・ライブに、そして池袋JDは、マンガ・アニメ・TVゲームに費やすようです。結果からもわかるように、「3次元コンテンツ」を対象にしている原宿JD、「2次元コンテンツ」が対象の池袋JDと、同じ「ヲタ活」でも対象に違いがあるということがわかりました。
SHIBUYA109 lab.の独自調査では、生息都市にかかわらず、「ヲタ活」に時間とお金を費やす若者が多くいることが明らかになりましたが、今回の調査結果では、月間に費やすヲタ活費用額で原宿JDがNO.1であることが判明しました。K-POPや男性アイドルのグッズ購入や、コラボカフェの利用が主な理由のようです。