共働き世帯の増加にともない、放課後の時間を学童やアフタースクールなどで過ごす子どもの数も増えてきています。
また2020年度には教育改革もスタート。時代とともに、子どもたちが置かれる環境や学習内容、将来求められる力も変わってきているようですが、「時代の転換期」でもあるいまの時代に、保護者世代は放課後の過ごし方や、学童・アフタースクールに何を求めているのでしょう?
株式会社イー・ラーニング研究所が子どもを持つ20〜50代のパパ・ママに対して実施した意識調査「学童・アフタースクールに関するアンケート」の結果から探ってみましょう。
放課後の過ごし方第1位は「学習塾や習いごとに行く」
「ご家族は共働きですか?」という問いには、「はい」が67%、「いいえ」が33%という結果になり、7割近くの家庭が共働きであることがわかりました。
また、「お子様は放課後どのように過ごしていますか?」という問いでは、「学習塾や習いごとに行く」にもっとも票が多く集まり、次に「自宅または友人宅で遊ぶ」、「友人と屋外で遊ぶ」が多くなっています。
2児の母である筆者の周りでも、低学年の子どもたちは学童保育に行ったり、自宅または友人宅で家族や友人の家族と過ごしたりして、大人の目の届く場所で過ごしていることが多いようです。
しかし学年が上がると、学童保育では時間を持て余してしまい、自宅でひとりで過ごしたり、友人と屋外で遊ぶ子が出てくるそう。また勉強の難易度が増してくるにつれて、塾や習いごとに行く子も増えていくと聞きます。
上記の表からは学年別の動向はわかりませんが、塾や習いごとなどのスキルアップに積極的に時間を費やしている子どもが多いことがうかがえますね。
半数以上が、子どもの放課後の過ごし方に不安を感じている
「お子様の放課後の過ごし方に不安がありますか?」では、「はい」が58%、「いいえ」が42%という結果になりました。
共働き家庭が増えるなかで、半数以上が放課後の過ごし方に不安を感じていることがわかります。
また、「どのような不安がありますか?」という質問に対しては、第1位は「安全に過ごせるか」、続いて「学校の宿題や復習をするか」が多くなっており、保護者が見ていないときの安全性や放課後の有効活用ができているかが気になっていることがうかがえます。