心が「依存」から「自立」に移行するタイミング
心が「依存」から「自立」に移行するタイミングはふたつあります。ひとつは、ママやパパの愛に満たされて、ほかに興味が移っていくとき。
もうひとつが、思うような愛が得られず、怒りとともに自立へと移るときです。
どちらも間違っているわけではありません。しかし、怒りとともに「自立」していくと、相手や自分自身の「依存」をもう一度受け入れる事が必要な時代になったとき、うまく受け入れられなくなってしまうので、注意が必要です。
相手がその場所や状態に居る。もしくは次に進めないのは、それなりの理由があります。そのことに気づいて、「自立」に進んだり、「依存」を受け入れられるようになる手伝いをしたり…それを待ってあげようとする気持ちが必要だと思います。
「自立」という心理に移行した方は、相手をうっとうしく感じるでしょうし、「依存」という場所にいる人は、相手から愛がなくなってしまったように感じてしまいます。
でも、私たちはひとりの人間として、また誰かとの関係でも、「依存」や「自立」を繰り返しながら、関係を深めたり、また成熟していく存在なのだということを知ること。
そして、お互いの成長のタイミングが少しずれて苦しくなったときは、少し時間を取って、自分自身がいまどうしてその場所に居るのかその理由に目を向けること。
そうすることで、いままで心のなかに抱えてきた誤解や思い込みも客観的に見ることができます。
そしてそれに向き合い、手放せたときには、いままで自分を縛っていたり、制限していたものから解放されて、本当にしたいと思っていた「生き方」ができるようになるのです。
これをお互いに「思い出させること」ができたなら…きっと、ずっといっしょに歩き続けられると私は思います。
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