百年の恋も冷める「歯ブラシ事件」
ショウコ:彼への気持ちが冷めたとかそういうわけではなかった。でも、先輩が大好きだったから、冷静になれなかった。本当に自分勝手な話なんだけど、先輩への気持ちを抑えきれないまま、彼に会うのも本当に億劫で。
編集K:それで、「距離を置こう」と話したんですね?
ショウコ:そう。彼はやさしいから、何も理由は聞かずに「ショウコの気が済むまで距離を置こう」といってくれたの。でも、当時の私はそれも嫌だった。
編集K:本人目の前にしていうのも申し訳ないんですけど…めんどくさいな!
ショウコ:本当にね。「やっぱり私のことはもう好きじゃないんだ」って思っちゃって。そこから2〜3カ月間くらいかな?距離を置いたんだ。
編集K:その間も先輩はショウコさんの家に遊びに来るわけだ。
ショウコ:そう。あるとき、いつもは置いていた彼氏の歯ブラシを隠したことがあって。
編集K:先輩も彼氏いること知ってたんですね…。
ショウコ:それは最初に飲んだ時点で知ってたよ。それで、ひとつなくなった歯ブラシに気づかれて「別れた?」って聞かれて。
編集K:あ〜もう付き合っちゃう!付き合っちゃう展開ですよね!?
ショウコ:私もそう思って、「別れた」ってカマかけてみたの。そしたら、顔色ひとつ変えず「ふぅ〜ん。また良い人できたらいいね」って。
編集K:「じゃあ付き合おうか」じゃなかったんですか?
ショウコ:じゃなかったね。「責任取ろうとかないんだ!」って冷めて、先輩のことはもう何とも思わなくなっちゃった。だから1カ月前までは、寂しいときに家に呼ぶそういう友達。
編集K:いやいや、そこで会うのやめましょうよ。
ショウコ:だって、寂しいきもちがなくなったわけじゃなかったから…。