遠回りして気づいた、彼の愛
ショウコ:このころ、会社で海外研修があって。海外旅行が好きだからいいなと思って応募したら、選ばれた。3週間くらい海外に行ったんだけどね。
編集K:やめてください、もうお腹いっぱい…。
ショウコ:そこでいっしょになった10歳以上年上の先輩と仲良くなって。
編集K:仲良くが違う意味に聞こえますよ…。
ショウコ:でも、全然そういうことはしてないよ。だって、その人結婚してたから。そういう目では一切見てないし、期待させるようなことも一切いってない。ただみんなで毎日飲み歩いていただけなんだから。でも、最終日。「なんで結婚したんだろう…」って手を取っていわれて。さすがに私も「これはやばい」と思ってたら、キスされたんだよね。
編集K:最悪ですね。ありがとうございました。
ショウコ:「これ以上のめり込まれたら困る。なんとか誤魔化さないと」って思って「海外ではキスは挨拶よ」っていって帰ってきた。
編集K:やかましいな。
ショウコ:彼と距離を置いて、いろいろな人と出会って、「私が彼と向き合っていなかったんだ」ってわかった。大切にしてくれていたのに、「愛が足りない」とほかの人で埋めようとして、本当にバカだったなって思うよ。それからは、付き合った当初のように、しっかり向き合って、良いところを探して、付き合ってくれていることに感謝するようになった。
編集K:ずいぶん遠回りはしたけど、彼のやさしさや大切さに気づくことができたんですね。
ショウコ:これまで以上にね。
長年付き合っていると、どうしてもドキドキは減ってしまいます。そんなとき、「好きじゃないかも…」となってしまう方もいるかもしれません。
一緒にいることが当たり前になり、ふたりの関係が安定してくると、ついつい感謝の気持ちも忘れてしまいがちです。
でも、そんなときこそ相手の良いところを探し、感謝する。交際を始めた当初のことを思い出し、相手の大切さを改めて実感する。そうすることで、いつまでも相手への気持ちを忘れずにいられるのではないでしょうか。
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