子育てをしていると、日々、予期せぬことがおきます。学校から注意されたり、子どもと激しくぶつかったり…そうなると 「問題がおきた」と感じるでしょう。
でも、目の前の出来事を 「問題」とだけ捉えていると、イライラしたり、ガミガミしたくなってしまいます。だから私は、何か起きるたびに「自分の価値観が問われているな」と感じるのです。
怒る前に、自分の「価値観」を探す
問題を起こした子どもを「どうにかしなきゃ」とすぐに変えようとする前に、その起きた問題を通して「私はどうしたいのかな」「私は何を伝えていきたいだろう」「私は何を大切にしたいんだろう」と考えること。
感情にまかせてガミガミ怒るのは、すぐにできます。でも、正直怒りたくない。いままで、怒りの自動スイッチをいれてガミガミ叱ってきたけど、子どもの反応はよくないし、結局それは、私が自分の正しさで子どもを力で抑圧したりコントロールしたいだけ。それをすると、後味が悪いんです。
だから最近は、トラブルが舞い込んできたり、ついつい子どもとぶつかり始めたとき。先ほどのような言葉で、自分のなかに自分の大切にしたい価値観を探し始めます。
「私はどうしたいのかな」「私は何を伝えていきたいだろう」「私は何を大切にしたいんだろう」
そうすると、私のなかで「がっつり叱って、やめさせなければ!」という感情ではなく、「そっか…いま、そういうことが子どもにおきているのか」「彼はきっと、こんな気持ちかもしれない」「私は彼がもっと彼らしく輝けると知っているし、そういう彼でいてほしい」「その思いを、頭ごなしではなくしっかり届くように伝えたい」という感情がわいてくるのです。
そして、子どものいいところを伸ばすために、子どもに届く伝え方をしようと工夫するようになりました。
できなくても、自分を責めない
まずは自分の心の声を聞いて、自分の価値観を知り、大切にする。そして、子どもの気持ちにも寄り添い、コミュニケーションを通して行動にうつす。
こういったことを何年も何年も続けて、自分の生活のなかに浸透させる。初めはできなくてもいいのです。10ある目標のうち、できたことがたった0.1でも、そのできたことに光をあててください。できなかったことを責めるのではなく、反省し続けるのではなく、0.1でもできたことや、気づいたこと、得られたことを見つけ出すことから習慣にしていきましょう。
- image by:Unsplash
- ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。