思春期女子には共感する
先述したことは男子に多く見られるのですが、女子にももちろんあります。思春期男子はテストステロンという男性ホルモンの影響で、攻撃的になったりするということをお話しましたが、これ実は女子にもあるのです。
「自分よりも上の存在が気に食わない、肩書や縄張り意識が強い」という場合は、テストステロンの分泌が強いタイプだと思われます。なので、思春期男子のようにキレて暴れてしまう際は、前回書いた内容での対応が望ましいと思います。
さて一般的に、思春期女子はエストロゲンという女性ホルモンの分泌が活発になり、好き嫌いがはっきりしたり、異質なものに対して拒否反応を示したりしてきます。
親がよかれと思っていった言葉でも「はぁ?」「最悪…」「マジ無理」など、プイっとそっぽを向いてしまうことが多くなる時期なのですね。そして、異性である父親に嫌悪感を示してくる時期でもあるので、お父さんは耐え時だといってもよいでしょう。
これまで、べったりとパパっ子だった娘が急に「キモイ」といい出したり、無視したりしてくることで戸惑う気持ちがあると思いますが、これは異性を意識する気持ちの芽生えであり、女性ならではの防衛本能でもあります。異性との距離の置き方を学んでいるのだなと思って、そっとしておきましょうね。
そして女子は何といっても、お母さんとの関係が要となってきます。共感能力が高い女子は、自分を受け入れてくれない人は家族であろうと「敵」と認識します。一度「敵」と認識されると、その溝を埋めるのに相当な年数を要してしまうので、上手に接していきましょう。
具体的にどうしたらよいのかというと「共通の趣味を持つ、子どもの興味のあるものの話をする時間を持つ」ことが1番の特効薬です。テレビドラマでも、漫画でもアニメでもアイドルでも料理でもなんでも構いません。
友だちのことでも、好きな人のことでもよいです。話を共有し共感することが、この時期の女子にとって1番の対策となるのですね。一見「くだらないなぁ」と思うような内容でも、存分に話を聴きながら、懐に入ってしまったほうがいうことを聞いてくれるようになりますよ。
「本音で話す」を意識する
また、女子はお母さんの姿を良く観ているので、誤魔化そうとしても無駄です。いい過ぎてしまったり、間違ったことをした際は素直に謝るようにしてください。
「ごめんね、ママ勘違いしてた。あなたのいっていたことが正しかったわ」「さっきはいい過ぎてしまったね。お母さん疲れていて感情的になっちゃった。気をつけるようにするね」など、理由も少し交えて謝ることがポイントです。
「ごめんなさい」だけだと「言葉だけ!」と思われてしまいますし、言い訳ばかりでも「ぐだぐだ自分を正当化してんじゃないよ」と思ってしまうでしょう。適切な長さで一度区切り、必要であれば言葉を足していく感じでいましょうね。
女子との会話での相槌は「わかるよ、その気持ち。お母さんも昔そんな風に思ったことあったもの」。この言葉の繰り返しで安心感を与え、本音トークをしていくようにしましょう。
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- ※本文内容を一部修正しました(2020/11/24)