突如出現した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、仕事の時間もプライベートの時間もSTAY HOMEで過ごすことが要請されたこの春。
時差出勤や在宅勤務といった新しい働き方が社会に浸透するとともに、オンライン会議やオンライン飲み会といった新しいコミュニケーション手法が急速に拡がりました。
外出自粛により、これまで当たり前だった対面でのコミュニケーションが希薄になる一方で、筆者の周辺からは「仕事もプライベートも、意外にシンプルかつ円滑に進むのだと思った」という声をよく耳にしますが、それは恋活や婚活においてもいえるよう。
近ごろでは「オンライン合コン」や「オンライン婚活」なるサービスが続々と誕生し、ユーザーを増やしていっている模様。
オンラインで出会って、マッチングして…という従来のマッチングアプリでの出会いからさらに一歩踏み込み、 “初めての会話”をもオンラインで行うようになってきているという現実に、30代半ばを過ぎた筆者は時代の変化を感じずにはいられません。
アフターコロナの時代には、ドキドキしながら服を選び、ヘアメイクをして、待ち合わせ場所に行き、はにかみながら食事をして…という出会いはグッと減っていくのかもしれません。
そうはいっても、「初対面の人といきなりオンラインで会話をするってどんな感じ?」「参加者はどんな人?」と不安に思ってしまう人もいるはず。
そこで今回は、ゴールデンウィーク期間中に「Zoomを使った合コンに参加した」という凪さん(仮名・30代前半・会社員)に、参加したオンライン合コンの流れと感想、メリットをお聞きしました。
初めてのオンライン合コンは「類友の法則」に期待して
―いま流行りの「オンライン合コン」に参加されたということですが、参加のきっかけは何だったんですか?
もともと「素敵なコンセプトだな」と思ってフォローしていたウェディング会社があるのですが、その会社の執行役員の吉田勇佑さん(@hoichel)がTwitterで「(会社のサービスとは別に)個人的にオンライン合コンをトライアルでやります」という投稿をされていて。参加者を募集していたので、参加希望のDMを送りました。
吉田さんはこのコロナ禍で、まわりの方々から「出会いがなくなったから、オンライン合コンをやってほしい」という要望をいくつも受けていたようです。
―Twitter経由でエントリーされたのですね。凪さんは外出自粛要請前から婚活されていたんですか?
はい。昨年、付き合っていた彼と別れてしまい、今年から再開しました。有料版を含め、マッチングアプリにも2つ登録しています。将来を見据えてお付き合いできる人を探しているので、いいチャンスだと思って名乗りを上げました(笑)。
―とはいえ、「オンラン合コン」はまだまだ新しいサービス。初対面の人といきなりオンラインで会話をすることに不安や抵抗はありませんでしたか?
まったくなかったですね。SkypeやZoomなどでリモートコミュニケーションを取ることには慣れていますし、吉田さんが務めている会社が以前開催していた別のイベントに参加したことがあって、「吉田さんが主催するイベントに集まる人たちなら、きっといい人たちだろう」という期待というか、確信もありました。
―凪さんの考える「いい人」って、どんな人ですか?
自分と「価値観が近い」といいますか…。吉田さんと直接の面識はなかったのですが、Twitterで拝見している限りとても前向きで、仕事も家族もとても大切にされている方なので、彼が主催するイベントであれば、「その場が楽しければいい」といった気持ちや興味本位だけで潜入してくる人たちではないだろう…と思いました。
そのイベントの目的や趣旨をちゃんと理解したうえで参加する常識的なメンバーだろうなって。
―なるほど。主催者への信頼があったのですね。
はい、吉田さんの主催するイベントなら「間違いない」と思いました。