人と「つながる」方法
大人になった私たちは、抱きしめてもらう以外に、人と「つながり」を感じられる方法をたくさん知っています。話を聴いてもらう。触れてもらう。いっしょに映画を観たり、音楽を聴いたり、スポーツを応援したり…。
こんな方法を、私たちは無意識に行なっていることが多い。これからは、もっと「つながること」を意識して行なってもいいと思うのです。パートナーにも「いまつながりがほしい」と伝えてもいいでしょう。
誰かへの愛は最終的に自分を癒す
心が癒しを求めているそのとき、同時に「与えること」を意識するのも大きな効果があります。「与えたものが、受け取るもの」これはさまざまな本に書かれている言葉です。
「自分が誰かにしたことが、まわりまわって自分に返ってくる」という解釈もできるでしょうし、「起こった出来事に、いい意味を与えればいい結果を受け取るし、悪い意味を与えれば悪い結果を受け取る」という解釈もあるでしょう。
そしてもうひとつ。「自分が与えようとしたもので自分が満たされる」という解釈です。
私たちが誰かに抱きしめてもらったとき、心はその抱きしめてくれた人の「愛」を感じます。そしてその愛が私たちのおそれを癒し、疲れを癒し、傷を癒してくれるのです。
私たちの心を癒してくれているのは、やっぱり愛なのです。「自分が与えようとしたもので自分が満たされる」とは、誰かの愛を待つのではなくて、自分から誰かを愛そうとするということ。
いま、誰かのもとに行って抱きしめないといけないということでも、受け入れられない人を全面的に許しましょうということでもない。いま、思いつく人をあなたから愛してあげてほしいのです。
応援でも祝福でも祈りでも、電話でもメールでも手紙でも、いまできることでいいのであなたの愛を送ってあげてください。見返りを求めない、あなたの100パーセントの愛で、その人を包み込んであげてください。
あなたが誰かを真剣に愛そうとしたとき、今度は、あなたの外ではなく、あなたの内から愛があふれてくるのを感じるでしょう。そしてその愛があなたを満たし、あなたの心のなかのおそれも心配も疲れをも癒してくれるでしょう。
あなたの心のなかにある愛は、あなたの感じているどの痛みよりも本当は大きいのです。
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