迷うなかでの起きた、コロナによる休校
私たちは子どもの成長の場における学校の影響はとても大きい、と思っていました。だから私立小学校を選択しました。同じ思いを持った親御さんが多いと思ったからです。
でも、入学してわかりました。大事なのは「学校(環境)」ではなく、「家庭環境」にあるということが。結局のところ、親の在り方が子どもの在り方だったのです。
親がどんな思いで子どもを育てているか?子どもととどんな関わり方をしているか?そういったことがすべて子どもに反映されていことに気づいたのです。そして子どもにとって必要なのは、「いまのままであなたは完璧だよ」というただこれだけなのかもしれないと。
そう思って学校環境を見るようになったら、ますます「このまま続けるのはどうだろう?」という疑問が強くなっていきました。でも、そんな疑問を抱きつつも、家族にとって何が最善なのか?そこがなかなか見えずにいたのです。
そんななか、コロナウイルスの騒動は始まりました。娘の学校が休校していた期間は3カ月間。毎日娘と過ごしました。毎日いたら、精神的にかなりきついんじゃないかな?と心配していたけれど、そんなことは全然なく、とても楽しく過ごすことができました。
そしてこの期間の1番の驚きは、この2年間近く、ずっと荒れてガサガサ赤くなっていた娘の口の周りが、すっかりときれいになったこと。生活スタイルで変わったことといったら、学校行かなくなっただけ。実は似たようなことが以前にもありました。そのときは保育園に通っていた3歳のころ。
もともと軽いアトピー体質で、顔や手指などガサガサして荒れがひどい部分がありました。夜中に体がかゆいかゆいとわめき、大変な時期もありました。
薬を塗っても薬を飲んでも一向によくならず…。それが、3歳の12月で保育園をやめ、新潟県から福井県に引っ越し、4月から新たな幼稚園に通うまでの3カ月間、家でのんびりと過ごしていたら、娘のガサガサ症状はすっかりとなくなったのです。
いったん「手放す」
こんな経験が過去にもあったので、「もしかして娘にとっては学校生活は相当ストレスだったのかもしれない?」そんなことを強く感じて、今回休学という決断に至ったのでした。
この決断がベストだったのか?どうか?それはいまはまだよくわかりません。ただ、私たち3人の心は「休学」の選択が見えたとき、とてもホッとした。ということは、これは「この流れでオッケー!」のサイン。
まだ始まったばかりなので何の変化もありませんが、「いったん手放したから見えてくること」がたくさんあるような感じがしています。それをたくさん感じながら、この家族にとって何が最適か?それを見つけていきたいと、いまは思っています。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。