裁判後、元カレがストーカーに?
裁判の結果、彼に接近禁止令が出るに至りましたが、まだ日本的な私の感覚ではやりすぎなのではと思っていました。翌日、突然家に身の毛もよだつギフトが届くまでは。
完全に関係が終わったと思ったあとに、なんと24本のバラの花束と関係修復を願う手紙が自宅に届けられました。24本のバラの花ことばを調べてみると「24時間あなたのことを思っています」。
単に2ダースのバラの花束を買ったのかもしれませんが、恐ろしさのあまり腰を抜かしてしましました。まるでジェームズがストーカーになってしまったかのよう…。
このとき接近禁止令(被害者にコンタクトを取ろうとする行動も禁止)について、彼に再警告の連絡をしてみました。返事はいままでになく私を罵倒する内容で、ここに来てオーストラリアのDVに対する行動の的確さ、迅速な対応に脱帽、そして私の警戒感のなさや楽観的な思考に落胆してしまいました。
DVゼロを目指して日本が見習えること
オーストラリアでの体験を通して、DVの入り口に自身が巻き込まれてしまっていることの意識の低さや、DVの概念をあまりにも知らなかったことに気づきました。
日本もオーストラリアもDVの概念は同じですが、かつての私のように「継続した身体的被害がDVだ」と思っている人は少なくないのではないでしょうか。事実、同体験談を友人に伝えると、DVの定義に驚きの反応を示す場合が多くありました。
日本もDVを受けている被害者を守るために、DVに対する教育を拡大したり、すでに無意識のなかでDV被害に遭っている方(女性のみならず男性も)を守るため、少々強引にでも政府や機関が介入していく必要があるかもしれません。
近い将来、日本国民の人口減少と反比例して外国人の居住者が増えていくことは明らかです。ダイバーシティーを大事にする一方で、各国のDVに対する考え方はまちまち。
だからこそいまのうちに、男女ともにDVへの概念や対策水準を上げ、オーストラリアのような迅速な対応と被害者への手厚いケアを見習い、少しでもよりよい社会になればいいなと願っています。
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