きょうは、上司部下の垣根をなくし、共通テーマとして「成功のストーリーを描く!」をお送りします。「成功」という文字を「成長」と変えて読んでいただいても結構です。目標をどう計画に落としていくか…具体的にお話していきましょう。
「達成できない」は、計画段階でわかっている?
目標は、与えられた目標であっても、自ら自信を持って取り組める目標に置き換えて、確実に取り組んでいくもの。さらにその目標に対して、しっかりとゴールまでのストーリーを描いていきましょう。
ゴールまでのストーリーといえば、一般的には「計画づくり」をイメージするかと思います。しかし多くのかたは、この計画段階で課題を設定できていません。やること(項目)だけを並べています。
もちろん、その通りに進めばゴールに辿り着くのですが、終わってみれば途中で挫折したり、中途半端に終わってしまい、計画通りに行かないことの方が多いかと思います。それには理由があります。
進めていくなかで、突発的なことも起こるでしょう。しかし多くの場合、起こるであろう問題を計画段階で意識的に無視しているのです。
つまり、できないとわかっていながら計画をつくっていることになります。異論はあると思いますが、振り返ってみれば思い当たるはずです。
ですから、当然ある程度はその問題を前もって挙げ、課題化することはできるのです。
なぜ手を打たないのか
たとえば、時間的な負荷の問題。計画が失敗に終わる要因の半分以上は、時間的な負荷の見積もりの甘さです。というよりも、そうしないと納期に対して計画が通らない。その結果、あいまいな着手に始まり、進んでいくなかでの負荷が増大するのです。
「余裕を持って計画などできない」という方も多いですが、そもそもできない計画とわかっていながら、何の手も打たずにスタートする方がよっぽどいい加減な計画です。
次に多いのが技術的な問題。さらに、組織間の情報共有不足。など、しっかりと計画段階でいくつかのストーリーを考えれば、計画実行における課題を整理することができます。