「結婚した夫婦の3組に1組が離婚する」時代だといわれます。厚生労働省の調査によると、平成27年度の離婚件数は22万件で、離婚率は35%前後にものぼるのだとか。
「生涯をともに過ごそう」と思って結婚しても、さまざまな理由から「一緒に暮らしていくのは困難だ」と思うこと、「もう離婚するしか道がない」とやむなき理由から離婚に至ってしまうこともあるでしょう。
もしあなたがときどき「離婚したい」と思うことがあったり、あるいは頻繁に思っていたりするのだとしても、離婚するかしないかは、その後の人生に大きく影響する重要な決断のため、深く思い悩んでしまう方もいるのではないかと思います。
今回は、弁護士相談プラットフォーム「カケコム」が離婚経験者100名を対象に実施した「離婚の決断理由とその後の後悔に関するアンケート」の結果をご紹介します。
離婚経験者が離婚する際にどれくらい悩んだのかということや、離婚を決断した理由、後悔していないかなどについて聞いていますので、離婚の決断ができずに悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
調査対象
- 男性48%
- 女性52%
- 調査日2020年6月5日
離婚する際に悩むポイントは?
離婚したかたは、離婚を決断する際どれほど悩んだのでしょう。結果としては、「かなり悩んだ」と答えた方は36%、「悩んだ」が28%、「少し悩んだ」が30%、「悩まなかった」が6%となりました。
少しでも悩んだかたは全体の96%を占めており、大多数の方が少なからず悩んでいたことがわかります。
また離婚を迷った理由を聞いたところ、「子どもへの影響を考えたため」との回答が100名中50名、以下のようになっています。(選択形式、複数回答可)
- 「周りに迷惑をかけてしまうため」33名
- 「世間体が気になるため」32名
- 「経済面が心配だったため」27名
- 「夫婦関係を修復できるかもしれないため」17名
- 「相手に情が残っていたため」16名
- 「住む場所があるか不安だったため」7名
- 「子どもの親権を取れるかわからないため」6名
離婚を迷った理由として、半数が「子どもへの影響を考えたため」と答えており、離婚は子どもに関する懸念が非常に大きいことが伺えます。