「先延ばしの心理」には、きちんと対応しよう
ただ、人生の時間には限りがありますので、いつまでもそういった時間を過ごしていたいわけではありませんよね。
「先延ばしの心理」というのは、「禁止されたことを、わざとやりたくなってしまう」という心理に似ていると思いませんか?「してはいけない」と言われるとなぜかしたくなってしまうし、「やりなさい」といわれると、なんだかやる気がなくなってくる…というふうに、反発したくなる心理ってありますよね。
つまり、「こんなことをしている場合じゃない。やるべきことがあるはずだ!」と自分で思えば思うほど、この「先延ばしの心理」が働いてしまうのです。
ですから、目標やTodoリストのような「さあ、やりましょう!」というものを目の前にして、あまりやる気がなくなってくるというのは、不思議なことではありません。だからこそ、「やりたくなければやらなくてもいいんですよ」という状況を、常に自分のために作ってあげておくことが大切になるのです。
Todoリストでは、期限を決めるのではなく、「これができたらこれ」「これができたら次はこれ」というふうに、おこなう順番を決めます。あなたがそれをやらなくても、誰が困るというわけではありません。
ただ、あなたが目標を達成するための手順を書き上げたのですから、あなたがその手順をおこなうまでは、目標を達成する日はこないのです。変化を求めたいのなら、Todoリストに着手しないと次にいけない・話にならないということです。
「もう時間を潰すのも飽きてきたな」と思ったら、ひとつずつ、やり始めてみることにしませんか?そうすると、実際には「とてもじゃないけど時間が足りない」ということに、気づいてくるものです。
Todoリストを作るワケ
目標やTodoリストを作成し、それをこなしていく理由は、「いま自分にできることは全部やっている」と、自分が納得するためではないでしょうか。ですから、「先延ばし癖を治す」というよりも、とりあえずやるべきことに取りかかって、後で普通に休憩をとればいいだけではないのかと、思い直してみてください。
先延ばしなんてしなくても、朝1番にTodoリストに着手すれば、休憩時間や1日の終わりに、罪悪感もなく、好きなことをして楽しむことができるようになりますよ。
ただし、まるで大変なことを始めるような心境になり、どうしても結果を出さなければならないようなプレッシャーを自分に与えてしまうと、自分で決めたことなのに反発したくなるような、変な心理が働いてしまうので注意が必要です。
余計なことを考えずにひたすらTodoリストをこなしながら、自分の「いい気分」を保つための心のケアやフォローをおこなっていくことを、習慣にしていきましょう。