2020年に配信され話題となった、バチェラーの男女逆転版リアリティショー『バチェロレッテ』。
筆者のまわりでも世間話の話題によく登場している。そして、筆者も観てハマったひとりである。
番組の魅力はひと言では言い表せないが、何といっても主役である福田萌子さんが素敵なこと。ハイソな人物とはいえ、彼女の言動や女性らしい仕草はもちろん、相手を思い考えたのちに出てくる選び抜かれた言葉や、相手を思いやるがゆえに出るアイデアある行動のひとつひとつは、一般人でも学べるものがあった。
(番組構成的には)予想外とされた結末に賛否両論あるようだが、彼女の心の動きからも、「結婚を望む現代女性」には共通するようなところもあるのではと個人的に感じたので、今回説明しよう。
そもそも、なぜ「結婚」なの?
バチェロレッテは「真実の愛を探しに来た」といっていた。
さすがにそんなことを日常会話でいう一般人はなかなかいないが、筆者のまわりにも、「婚活をしている」「結婚はできればしたい」「結婚相手との出会いを求めてマッチングアプリに登録した」など、常日頃から、恋愛を飛び越え結婚についての会話をする未婚女子が何人もいる。
したいのなら、それは大いに結構だと思う。結婚はしたい人がすればよいものだと思うので。
ただ、話を聞いていると、「結婚がしたい」のか「ともに寄り添っていけるパートナーがほしい」のか等々、「なぜ“結婚”なのか」が明確でない人が多いように思える。
「結婚」ひとつとっても、考え方や価値観は人それぞれだということは、周知の事実だと思うが、“人それぞれ”のなかに「自分も入っている」ということを忘れてはいないだろうか?と、彼女たちの話を聞いていて思うことがよくある。
「なぜ、したいの?」の問いに、すぐに返事が返ってこない人もいる。「みんなしている(ように見える)からなんとなく」というのが、彼女たちの答えなのかもしれない。
「結婚」ってなんだろう?
「結婚するとは?」と人々に問うと、実にさまざまな答えが返ってくる。
- 好きな人といたいから
- ずっとひとりはさみしいから
- するものだと思っているから
- してる方が社会的によく見られると感じるから
- 親孝行だと思うから / 親にしろといわれるから
- 経済的に余裕がほしいから
- 奥さん、お嫁さんといわれたいから
- お母さんになりたいから
- 幸せになりたいから
ざっと挙げただけでも、現実的なものから漠然としたものまであり、かなりバラつきを感じる。面白いもので、結婚ひとつでこれほどまでに意見やイメージ、捉え方、考え方が違うのだ。