ミドルエイジ。知らない間に、私もこんなよばれかたをする世代になっていました。私自身は、普段あんまり自分の年齢を気にしてないもので、急に人から年齢を聞かれると「えっと、いまいくつだっけ…」と即答できないことも多々あります。
ミドルエイジとは、ざっくりというと40~50歳くらいの人たちがメインになるかと思いますが、この年代の女性たちは、恋愛しづらくて1番困っている世代でもあるのですね。
きょうは、ミドルエイジのかたが知らず知らずのうちに陥ってしまいがちな「恋愛クライシス」についてお話したいと思います。
自分でも気づかなかった、本心
子どものころ~20歳を超えるまで、たいてい親が求める「いい子」を生きてきて、それが当たり前だと思っている。そして社会人になると、今度は会社で「いい社員」としてバリバリ働く。しかし30代くらいになって「なんかおかしいぞ」と気づき、親が常にコントロールをしてくる状態にやっと疑問を持ち始める。
恋愛にも興味はあるが、仕事では重職を任されるようになり、実際にはそれどころじゃない。仕事が落ち着いたら、恋愛モードのスイッチが入るだろうと想定して毎日を過ごすが、一向に恋愛に発展するような出会いはやってこない。
40代になり、抑えていた自我が勃発して、自分を探し始める。「親のコントロール下で一生を終えてたまるか!」という反発心も出てくるが、同時に老いる親を目の当たりにし、やさしくできない自分を恥じたりする。
物理的な自由は手に入り、好きなようには生きられるものの、生きかたとしては「自分スタイル」が確立されているので、これから赤の他人と同居する、いっしょに暮らすということへの抵抗感と、「いままで親に合わせてきたのに、ここからまた誰かに合わせていかないといかないのか」と考えると、お先真っ暗に…。
恋愛とは「嬉しいもの楽しいもの」というバラ色のトキメキよりも、自由を奪われる、エネルギーを他人のために使われるような、もはや自己犠牲の感覚でしかない。
…そんな女子を、これまでもたくさん見てきました。このようなミドルエイジ女子たちは、一生懸命な人が多いんです。並々ならぬ努力のもと、一生懸命自分を生きてきたけど、こと恋愛においては、本当に何をやってもどうにもならない…という人はたくさん存在します。
なんで、恋愛だけうまくいかないんだろう…
彼女たちは、みんな苦労してきた頑張り屋さん。だからこそ、幸せになってほしいのですけども、どうしてもこの、頑張ってきた「反動」というのか、親に尽くしてきた半生を送ってきたからこそ、この先は誰にも尽くしたくない(だからわたしに尽くす人がほしい)というのが本音だったりするのですね。
「ひとりで一生過ごすのは寂しい。だから誰かいっしょにいてほしい…」が、「いっしょにいたいときはいるけど、そうでないときはあっちへ行っててほしい」というように、自分本位に考えてしまうことがあるかもしれません。要するに、パートナーというよりは、都合に合わせていっしょにいてくれたり消えてくれる相手という存在を求めてしまうのです。
いってみたら、彼女たちにとって、常にいっしょにいるパートナーは重荷なんだと思います。頭では「恋愛したい、パートナーがほしい」と考えているけども、深い意識では重荷だとみなしているので、実際に出会いの場に行っても、あえて自分が選ばれないように仕向けている人もいます。
そして、このような重荷感覚でいると、出会っても、相手もパートナーシップを作れないタイプだったりすることもあるんですね。だから恋愛だけがうまくいかないように感じてしまうのです。