ただ、聞いてもらう
実際にカウンセリングでも、話や気持ちをじゅうぶんに聞いているつもりなのですが、早くその苦しいところから抜け出してもらいたいばかりに問題点や解決策を提案してしまうことも少なくありません。
もちろん、心に目を向けてみれば、いま経験している苦しい問題にもちゃんとした理由があり、あなた自身がよりよくなるためのヒントがたくさん含まれています。それを見つけて人生に取り入れていくことがカウンセリングの本当の目的ではあるのです。でも、苦しい最中にはやっぱり心のケアがなによりも大切です。
なので「その感情がいい・悪い」や「こうしたほうがいい」など、判断や意見されることができる限り少ない場所や人に気持ちを聞いてもらうこと。自分が抱えているいろんな感情をただ聞いてもらうことが第一です。
怒りも、罪悪感も、悲しみも、疑いも、憎しみも、苦しさも、嫉妬も…あなたがいま感じている感情を聞いてもらってください。「きょうはお願い、私の気持ちをただ聞いてほしいの」とお願いしてみてください。もちろんカウンセリングでも、はじめに「とりあえず聞いてもらうだけでいい」といっていただければ大丈夫です。
あなたが感じている気持ちや感情は、あなただけが経験しているものではありません。同じことを経験すれば、皆誰もが感じる感情なのです。それを否定したり押し込めたり変える必要はないのです。
そして少し心が落ち着いたように感じることができたなら、相手が白でも黒でも、あなたを愛していてもそうでなくても、怪しくても、不審な行動があっても、信じられなくても…あなた自身が自分にいってあげてください。
私は愛されるに値する。私は大切な人に尊重され愛される存在です。私は対等に愛し合い、心の底から信頼し合い、人生の幸せ、喜び、平和、豊かさを愛する人とともに経験できる存在です。まずあなたから、あなたのことを尊重し、大切にしてあげてくださいね。
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