ダメ育児3.否定言葉のコミュニケーション
3つ目のダメ育児は「否定言葉のコミュニケーション」。これは、2つ目の「指示育児」にも通じているのですが、言うことを聞かせようと指示をする。でもその通りにしてくれない我が子に、わたしは否定言葉をたくさん使うように なっていました。
「高いところに登っちゃダメ!」「棒を振り回しちゃダメ!」「道路で走っちゃダメ!」「仲よくしなくちゃダメ!」「貸さなきゃダメ!」「ご飯ぐちゃぐちゃしちゃダメ!」「うるさくしちゃダメ!」
ダメダメダメ。毎日、それはそれはたくさんの「ダメ」を言っていたことでしょう。そのどれも小さい子を育てていれば当たり前のようなことなのですが、私はおそらく神経質すぎて言いすぎていたように思います。
ほかにも、「どうして~~ができないの!?」「~~しないなら、~~だからね!(脅し)」そして、ガミガミ叱っているとき、芋づる式に過去のことまで持ち出して「あなたは前もそうだった!」と、否定したのです。
こんなふうに否定語ばかりの育児をした結果どうなったかというと…息子の自己肯定感はボロボロでした。そして、あの日につながります。
わたしが自分の過ちに気がつき、このままの子育てをしていては「この子も私もダメになる!」と気がついたあの日。あの日、長男に 「どうせ僕が全部悪いんでしょ!」「僕なんか、いなくなればいいと思っているんでしょ!」という言葉を言わせてしまった日。
そんなつもりじゃなかったのに。ただただこの子をちゃんと育てたい。立派な大人に育てたい。失敗しないよう、傷つかないよう守ってあげたい。そんな愛情からだったのに、わたしは間違った伝え方をしていたんだとやっと気がつくことができたのです。
…と、ここまで読んで気分を暗くしてしまったら ごめんなさい。 正直、ひきますよね。私も書いていてドキドキします。ただ、救いなのはその間違いに気がつけたこと。
気がついて自分を変えるためにコーチングを学び、実践し続けたことで、いま冒頭に書いたような仲よし親子になれています。では、次にわたしが自分自身の子育てをどう立て直していったのか。これは次回、お話ししましょう。
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