人間の三大欲求は、「睡眠欲」「食欲」「性欲」といわれます。どれも人間の生理的欲求であり、睡眠欲と食欲は毎日起きるという人も多いはず。人間の、と言っているんだから性別は関係ありません。そう、生きていたら誰しもに起きておかしくないこと。
けれど、女の人が「私、性欲強いのかな」「いま、溜まってる!」「最近シてないからすごいシしたい!」とか、なんだかそういうことを言いづらい感じじゃないですか?日本って。
でも、それっておかしい気がするのです。だって「女にも性欲あるんだし!」。そう改めて思ったきっかけにもなった、筆者の友人が彼氏とお別れした話を紹介します。
常に男を切らさない女
筆者の友人、彩乃(仮名)は、目鼻立ちがはっきりしている、とてもアラフォーには見えない幼顔のかわいらしい女性。いつ会ってもナチュラルメイクでヘルシー志向。「海辺の街に引っ越して癒されたい」といつも言っていた都会的キャリアウーマンだった。
クラブミュージックが好きで、若いころは夜な夜な踊りにも出かけていっていたような典型的なアクティブ派で、サバサバした女性、とも言えるタイプ。
そんな彩乃はもちろんモテるため、20代のころから基本、男を切らしたことがなかった。常に彼氏がいる状態。
そんな彼女も未婚のまま30代を迎え、気がつけばアラフォーに。37歳くらいのころ、めずらしく半年くらい相手がいないときがあった。常に彼氏がいた人だったから、ソワソワしないのかしら…なんて筆者は思っていたのだが、彼女は「この歳になるとさすがに新たな出会いがない!」と言って、ついにマッチングアプリを利用し始めた。
当然、美人の彼女の元にはたくさんのメッセージが届く。しかし、見た目やアクティブな行動とは対照的に、実は保守的で自分からガツガツ求める方でもない(というか、いままで勝手に向こうから来ていたことばかりというのもあると思う)ので、メッセージも気乗りしないと返さない。
彩乃:「趣味とか好きなもの書く欄に私、すごいアングラなミュージシャンとかの名前しか入れてないから絶対モテないよね〜(笑)」
筆者:「でも、その方が狭めやすいからむしろいいんじゃない?それで引っかかったら、気が合いそうじゃん。音楽の趣味が合うのって大事でしょ、彩乃にとって」
彩乃:「うん、超大事。オリコン上位とかの、どメジャーアーティストしか聴きませんみたいな人って何話していいかわかんないしさ…」
こうして、コアな音楽好きな彼女にとって、「なんかメジャーなの好きそうな男たち」はバッサリと切り捨てられていった。