君のことは嫌いじゃないけど…
これら「彼との合わなさ」が顕著に見えて来たのは、コミュニケーションレスが増えたなと感じるようになってからとのこと。
ベッドタイムの回数が減っていくことに寂しさを覚えた彼女は、何度かシたいと伝えたり、その気にさせようと頑張ったそうだが、まったく相手にされなかったらしい。
そうしているうちに、それ以外のコミュニケーションもレスになっていってしまったのかもしれない。
筆者にとっては、パートナーとのベッドタイムはただスキンシップの延長ではなく、大切なコミュニケーションの一環だ。彩乃もそう思っているそうで、そう彼に伝えたが、「君のことは嫌いじゃないけど、どうしてもできないんだ」とだけ言われ、一切その話を遮断するようになったらしい。
彼女は深く傷ついた。そして、こう言った。
「女だって性欲あるのに。なんで一方的に我慢しなきゃいけないの?」
本当にそうだ。本来、パートナーを前にしたら、そういうものは我慢するようなコトではないはず。でも、双方の希望や欲求が重なり合わないとできないこともまた、事実。
コミュニケーションで解決したかったが、相手が合わないと、根本的に相容れない場合もあるということを彼女は学んだそうだ。
そして彼女からの申し出により、ふたりは同棲を解消した。いまはまた、新しい相手を探そうと前向きになり、彩乃はマッチングアプリを再開したそうだ。
「次は性欲強めの男に出会いたい!もう付き合う前に確認したいくらいだよ」と元気よく言っている。筆者もそれをオススメする。
“性欲薄め”の男性たちへ
一緒の時間を長く過ごしてみて知る相手のことはもちろんあるけれど、できれば一緒に住んだり結婚したりする前からその「片鱗」には気づきたいもの。
性欲については年齢や状況環境で変わってしまうこともあるので、気づけるものではないかもしれないが、ほかのことは割と早い段階で密なコミュニケーションを取って、お互いにオープンに本音で語り合うとよいのかもしれない。
まわりの離婚経験者から「そのうち知ればいっか!とか、ちょっと気になるけどあとで自分の気が変わるかもだしとか思って若いうちに放っておいて、相手とコミュニケーションを取ってこなかった部分が、結局別れる原因の根本だったりした。ちゃんとあのときにもっと突っ込んで話してたらなあって思う」という話を本当によく聞く。
筆者も、「徐々に知っていけばいい」という人は、時間を経ても「知ろうとしない人多し」ということを経験上学んできた。それだけ、面倒くさいけどコミュニケーションてやっぱ大事だよな、って思うのだ。
特に筆者は前述の通り性欲が強いので、後から「彼がなかなかシてくれない」という状況を絶対に防ぎたい。そのため、その欲が強いことや、ベッドタイムでのコミュニケーションが好きで求めているということを、はっきりと、そしてだいぶ早い段階で相手に伝えるようにしている。
だって、それを言うことで引くような男性はそもそも、私のことを本気で好きになるとは思えないし。それに、隠してたってしょうがないし。
結局服を脱いで全裸になる相手に、そんなとこ隠して何になる?女だってもっとオープンに、心も体も開放していいでしょう?
男性が性欲薄いってなんとなく言いにくい雰囲気があるとは思う。それ自体は悪いことじゃないし、それならそれで対処法を考える。
だから、性欲薄めを自覚する全男性にお願いしたい。センシティブな内容であることは重々承知だが、お互いに長く関係を続けていくためにも「そういう大事なことは、初めのうちに教えといてください」。
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