みなさま、こんばんは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。きょうは、「男の子のスマートフォン利用」についてみていきましょう。
小学生のスマホ所有率もアップ…?
さて、思春期男子をお持ちのお母さま、お子さんはスマホを利用していますか?
- 毎日毎日ゲームばかり
- 食事中までスマホを離さない
- YouTubeばかり観ている
- 家のなかではどこへ行くにもスマホ片手でうろうろしている
- TwitterやLINE、InstagramなどSNSをやっている
など、スマホでのお悩みも多いでしょう。内閣府の調査によるとスマホの所有率は上がり、とうとう小学生の所有率まで上昇していることがわかります。それに伴い、スマホでのお悩みも急上昇しています。コロナ禍でますます、スマホ利用時間が増えているのも現状です(イライラ、夜寝ない、勉強しない、人間関係、課金などの消費問題など)。
今回は「思春期男子のスマホ」について。上記でも述べた通り、この時期の男子がスマホですることと言えば「ゲームや動画」がメイン。
- 無料のアプリをダウンロードして、自分だけで楽しむだけでなく、友達と通信(ボイスチャット)でゲームをクリアしたり
- YouTubeなど、動画サイトを見ていたり
- 自分でライブ配信したりする
と、思春期男子が時間を忘れて夢中になるコンテンツが目白押し。ですが、正直お母さんからすれば「それって何が楽しいの?そんなことよりも勉強ちゃんとしてよ」の一言だと思います。
ゲームや動画などの娯楽は楽しいですし、時間を忘れてのめりこんでしまいたくなる気持ちもわからなくはないです。でも、だからと言って実生活に支障がでるほど時間を費やすのは、健康にもよくないですし、生活習慣や勉強にも影響がでてきてしまいますよね。
思春期男子への声かけ方法
そこで、「お子さんがスマホばかりやっていて困ってしまう」というお母さんに、どうしたらよいのか声かけ方法を教えます。
まず、大切なのが絶対にのっけから「いいかげんにしなさい!」「いつまでやっているのよ!」「もうスマホ取り上げるからね!」と言わないことです。
意外に思うかも知れませんが、思春期男子にこれを言っても、不貞腐れる、暴言を吐かれる、壁に穴を開けられて終わりです。男の子は体も大きくなってきますから、無理やりやめさせる・取り上げるなどの実力行使は難しいです。
作戦としては「北風と太陽」をイメージしていただき、「スマホをずっとやっている→やるべきことをやっていない!だらしがない!スマホがあるから悪い!」という見方を、「スマホをずっとやっている→我が子がスマホをずっとやり続けている理由はなんなんだろう?スマホにどんな魅力があるのだろう?スマホの上手な活用方法ってなんだろう?」に変えてみること。
お母さんが見ている目の前の我が子は、だらだらとスマホをやっているだけかもしれませんが、子どもは子どもで学校や部活、人間関係、習い事など様々な立場や役割を持ち、家の外では親が思うよりも忙しいスケジュールをこなしています。
ごろごろだらだらしている姿だけみていると、腹が立ってしまうかも知れませんが、
- ごろごろしている理由
- スマホをずっと触っている理由
を探すためのアプローチをしていったほうが、「やめなさい」と言うよりも効果が高いのです。なので、
- 最近学校忙しい?
- コロナで不安だよね…自粛ばかりだしストレスとか溜まってない?
- 部活、大会前だもんね…練習厳しくなってきたでしょ?
- 学校の勉強のほかに塾の宿題もあって、毎日やることたくさんだよね…息抜きしたいと思うのは、お母さんも一緒だよ
- なになに?何を見ているの?面白そうな動画だね、お母さんにも教えてよ
- いまの中学生(高校生)って、なんのゲームするの?それって、どんな内容なの?
と、ナナメから攻めてください。ここで以前お話しした「ナナメの関係」の出番ですよ。