いま思うと…
性欲が強いことを自覚している筆者には衝撃だった。信じられない!男の人(てか彼氏)が隣で寝てるのに、半年デキないとか!倦怠期の夫婦じゃあるまいし!
なぜそんなことに…と思ったので、いろいろ考えた。
男の人にも性欲が薄い人がいる、なんてことはもちろんオトナな筆者は知っている。でも、なぜ彼がそうであることを、奇しくも一緒に住んでから知ってしまうことになったのか…。
ミステリー小説さながら謎解きのように、まず過去をプレイバック。
ふたりは一緒に住む前、会える時間が少なく月に1〜2回会うか会わないかだった。基本、夜はどちらかの家に泊まったものの、シない日もあったと言っていた。
つまり、会うたびにシていたわけではない。同棲する前から通算回数は少なかった。でも彩乃は、単純に会えた日数自体が少なかったからその機会も少ないだけで、一緒に住めば、いままでの彼氏たちと同じようにデキるものだと思っていたのだ。
見えてきた「性欲」以外のモンダイ
そして見えて来たのは、その彼が「性欲が薄いだけじゃなかった」という実態。一緒に住んで分かった彼の真の姿は、
- ずっと家にいる超インドア派(彼女は休みにどこかに出かけたい派)
- テレビを見続けている(彼女はテレビに興味なし、あまり見ない)
- だいたいひとりで出かけるし、友達がいないっぽい(彼女は元パリピ、友達多数)
- 家族と連絡を取らない(彼女は家族とすごく仲がいい)
こんな感じで、「合わないよね、それ」を筆者が連発したのは、言うまでもない。
そのうち、彼女が彼女なりに励ましや意見として話したことも、彼は苦言を呈されたと思ったのか、不機嫌になったり怒ったりするようになったのだそう。
初めのころ、彩乃は彼のことを「自由にさせてくれて、なんでも受け入れてくれて優しい」と言っていたが、どうやらただの面倒臭がりで、自分も放っておいてほしいから干渉しないだけだったようだ。
ちなみに彼はバツイチらしく、その離婚理由を「前妻の情緒不安定さからだ」と聞かされていたらしいのだが、彼と過ごしているうちに、何を話しても反応が薄いし、優しくないわけではないが、ただの同居人のようでとてもじゃないがパートナーという感じがしないという点から、「前妻は寂しかったんじゃないのだろうか…」と彩乃は勝手に同情するまでになった。