韓国で運転するための免許取得方法は?
さて、日本人が韓国で運転するための免許取得方法は、大きくわけて3つあります。
- 日本で取得した免許を国際免許に切り替える
- 韓国の運転免許に切り替える
- 韓国で運転免許試験に合格する
私は日本の運転免許を取得していなかったので、韓国で試験を受けて自動車免許を取得しました。
日本で運転免許を取得するのと韓国で運転免許を取得するのでは、かかる時間も費用もかなり異なります。それでは、日韓の運転免許取得を比較してみましょう!
- 免許はオートマ(AT)です。日本の運転免許取得については「運転免許相談所」を参考にしました。
運転免許取得にかかる費用
- 日本:約30万円
- 韓国:約8万円(試験に落ち続けた友人は約10万円かかっていました)
韓国でも筆記試験、実技試験に落ちれば、追加でお金を払って再挑戦することになります。私は道路走行試験で1回落ちたので、追加で5万ウォン(約5,000円)払いました。
運転免許取得までの最短期間
- 日本:合宿で15日ほど
- 韓国:7日ほど。合宿システムはなし。
韓国では、学科講義2時間、技能講習2時間、道路走行講習6時間以上が義務付けられています。
驚いたのは、「学科講義2時間→試験会場で受験→合格すれば即技能講習」という流れになっていたことです。試験内容は一般常識レベルなので、韓国語さえできれば全く問題ありません。ちょっと簡単すぎて、試験をする意味があるのかな?と怖くなりました。
以前は日本語での試験もあったようなのですが、2021年時点では実施されていません。英語、中国語、ベトナム語での受験はできるようです。
パク・クネ前大統領のころは、道路走行講習も含め、もっと簡単で費用も安かったため、中国から“運転免許ツアー”に来る中国人も多かったのだとか。自国で国際免許に切り替えたらいいだけですから、安上がりですもんね。
学科試験の最低合格ライン
- 日本:90%以上
- 韓国:60%以上
これもまた恐ろしいことに、なんと韓国の学科試験の最低合格ラインは60%です。それも「誰でも合格するのでは?」と思うほど、かなり簡単な内容です。
しかし、簡単だからといって学科講義を2時間受けただけで受験する人も多く、落ちる人も少なくないそうです。ここで落ちたら恥ずかしいので、私は勉強してから受験しました。
この試験の容易さは、さすがに韓国内でも問題になっており、今後合格ラインがあがるかもしれないという話もあります。教習所の教官たちは、「内容もすこーし難しくなった」と言っていました。
韓国の運転事情にSOS!
安く、短期間で取れてしまう韓国の運転免許。取得した身としてはラッキーだと感じつつも、十分な実技講習を受けていないために、実際に道路に出るときは怖かったです。自分もそうですが、まわりの運転者もきちんと教育を受けてないのだと思うと、隣の運転手を信用することもできません。
Record Chinaも、韓国では初心者の交通事故の発生率がかなり高いと報じていますが、実際に韓国で免許を取得してみて、道路走行教育の時間を増やす、学科試験の難易度をあげるなどの対策が必要だと感じました。
交通規制が厳しくなっている分、しっかり教育してから道路に出してほしいと思います。もう免許をとったからいえることなのかもしれませんが…。
- 参考:韓国大使館、日経XTECH、運転免許相談所、Record China
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