こんにちは。韓国在住歴3年、日本語教師でライターのHAZUKIです。
前回の記事では、韓国には仕事をしながら語学、投資、経済、プログラミング、美術などの勉強をしている人がたくさんいることをお伝えしました。
韓国人は日本人と比べて習い事や趣味にお金を使う人が多い傾向があります。これらにお金や時間を投資することで、キャリアアップに役立つと思っていたり、人生が充実すると考えていたりするためです。
そこで今回は、「日本とは大きく異なる韓国の塾・習い事事情」と、「韓国人が今、日本語を勉強する理由」をお届けします。
日本とは違う!「韓国の塾・習い事」4つの特徴
1.科目ごとに塾を掛け持ちする
塾の種類も数も、とにかく多い韓国。筆者の住んでいる街はソウルに比べると小さな街ですが、それでもひとつのビルにいくつもの塾が入っています。
塾の数が多いのには理由があります。日本人が高校受験や大学受験のために塾に通う場合、自分(あるいは子ども)に合いそうな塾を選んで入塾し、その塾内の科目を複数受講することがほとんどですが、韓国人は「講師を選ぶ」という意識が強いので、英語はこの塾、数学はこの塾、歴史はこの塾…というように掛け持ちするためです。
登録金や入会金というシステムがないのも、韓国と日本とで異なる点です。科目ごとに塾を変えても追加費用が発生しないため、掛け持ちしやすい環境だといえます。学校の授業が終わった後、塾のはしごをする学生も多いそうですよ。
ただ、「いい講師に教わりたい!」と人気講師の授業を掛け持ちすることで、大きな費用負担になることもあるようです。お子さんがふたりいる筆者の生徒は、合わせて月20万円の塾代を払っているのだとか…すごいですよね!
2.週に何度も教室に通う
韓国人は塾を掛け持ちするだけではなく、週に何度も塾に通います。
日本で塾や習い事に通う場合、週1回から多くて3回くらいということが多いですよね。しかし韓国の塾や習い事は、最低週2回からということがほとんどで、週1回では入会できません。筆者の個人レッスンは週に1回から行っているのですが、「週1だと通える塾がなかったから助かった」と言われることもあります。
塾も習い事の教室もビジネスですから、なるべく多く通ってもらいたいのでしょう。受験対策の塾の場合は、毎日授業があるところも決してめずらしくありません。その代わり受講するコマ数が多ければ多いほど割引を受けられます。