向いてない仕事に正攻法で挑まない
また、向いてない仕事だと思ったら、向いている人と比べて落胆するのではなく、正攻法でない方法で結果を出すことですね。
具体的には、できる人のやり方を盗む、もしくは取り込むことです。
こうやって書くと、師匠のやり方を見よう見まねで盗むというオールドファッションな方法を想像するかもしれませんが、それだと時間がかかりますので、おすすめしません。
もっと積極的な方法で、できる人にがんがん聞くというのが、実際は手っ取り早い方法だと思います。いわゆる「メンター」を見つけるということですね。
できる人からは学ぶことは多いですし、自分で試行錯誤してもたどり着けない発想をもらえる可能性があります。しかもメンターは一人である必要もないですし、勝手にメンターだと思っていればよいのです(ようは自分をポジティブに刺激してくれる存在、新しい考え方やブレイクスルーを与えてくれる存在であれば勝手にそう思ってOK)。
社内で聞く人がいないのであれば、有料の講習に参加させてもらって講師に積極的に話を聞く、短期的にでもコンサルタントを雇ってもらうなど、お金が発生するというのでも全然問題ないと思います。
会社でも新規事業を立ち上げる場合は、その分野の経験者を新たに採用したりしますし、「自分で解決できないのでこの仕事は向いていない」と思う必要はないのです。
自分では12カ月かかってようやく達成できることが、自分の給料1カ月分のお金を払って解決できると言えるのであれば、会社や上司も説得できるのではないでしょうか。
自己評価を下げてまで頑張る必要はない
向き不向きや好き嫌いは仕事においてあると思いますが、一生好きだけを仕事にはできませんし、すべては自分が仕事をする意欲に繋がるかどうかだと考えています。
そして、短絡的に「意味ない」と仕事をする動機づけを放棄せず、動機づけできるようにポジティブに考えたうえで、それでも動機づけができない、意欲が湧かない、自己評価が下がる、としたら期間は関係なく、次の目標設定をすることに注力するべきだと思います。
私自身も向いていないと思い、動機づけもできず、さらに自己評価が下がる要因になりそうだったので、頑張らずにお断りした仕事はあります。
期待には応えたかったものの、そもそもが自分の専門外の仕事であり、努力が必要なうえに、その努力をしてまで結果を出そうというモチベーションが最後まで湧きおこらずお断りしました。
その仕事を受けてむこう3年間頑張るより、その3年間をほかの仕事に費やすほうがよいと考えたのが、モチベーションが湧かなかった大きな理由です。
その結果、ひとつお仕事がなくなったわけですが、そのおかげで、自己評価を下げずに攻めの気持ちで新しい仕事を手がけることができ、そしてそれらの仕事で順調に自分が成長しました。
結論として、意欲が湧かない仕事に時間まで割いて頑張らなくてよかったということになります。