わけもなく「なんか苦手」でもいい
そうですかそうですか。なかなかしんどいですよね。
そのパリピ君が思いっきり嫌なヤツだったら、そのモヤモヤは生まれず、もっとストレートな腹立ちだと思うのですが、彼、優秀でいい人なんですものね。そしてあなたのことも、彼は慕ってくれている。おそらくその見立ては間違っていないと思うのです。
でも、なんか嫌だ。苦手だ。イラッとする。しんどい。
みんなが彼を好きであればあるほど、彼がみんなから好かれる様子を目にすればするほど、彼に苦手意識を覚えている自分が「悪い人間」のような気がしてくる。
あなたにお伝えしたいことが3つあります。
ひとつは、「好き嫌いと良い悪いを分けましょう」ということ。
ふたつ目は、「万人から好かれる人は誰もいないし、万人から嫌われる人も誰もいない」ということ。
みっつ目は、「誰をどんなに嫌いでも、口や態度に出さなければそれは誰にもわからない」ということ。
「明るくていい人」を「好き」にならなければならない法律はありません。「明るくていい人」だけど「相性が合わない」ことに対して罪悪感を覚える必要はまったくないです。
例えば納豆は栄養価も高く身体に良い発酵食品であるということは万人が認めるところ。でも、納豆が嫌いな人はたくさんいます。それは、納豆が「悪い」わけでもなく、納豆が嫌いな人が「悪い」わけでもない。ただその人は、納豆が「好きではない」というだけ。
そしてあなたは節度ある大人なので、たとえ納豆が嫌いだとしても、「納豆みたいにくっさい食べ物食う奴の気が知れないぜ!」と大声で言いませんよね。言ったら納豆好きがどういう気持ちになるのかを知っているからです。納豆だって粘りの陰でひっそりと涙をながすかもしれません。
無理に納豆を好きになる必要はありません。納豆が健康にいい食品であると知っていれば、そしてそれが好きな人もいるし苦手な人もいる、ということを知っていれば、それでいいじゃないですか。
自分を責めることなく、彼を敵視することなく、あなたはあなたのままでいればいいのです。
「みんな」が彼を大好きだとあなたは思ってるかもしれませんが、「いやぁ~、自分もあのノリ、実は苦手なんですよねー」という人もいるかもしれません。
EXITみたいな「ウェ~イ」なノリが好きな人もいれば、「ヒロシです…」が好きな人もいる。松岡修造さんのようなわかりやすい熱血キャラが好きな人もいれば、羽生善治九段のように、闘志を内に秘めるタイプが好きな人もいる。
ちなみに私は圧倒的後者ファンです。秘めるっ!
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