こんにちは。メルマガ「勇気の処方箋」で、世の中のさまざまな出来事を「アドラー心理学的に解釈するとどうなのよ?」という視点で切り取ってみたり、対人コミュニケーションや自分自身との向き合い方で壁に当たったときに読むとちょっとホッとしたり勇気が湧くような情報を提供している、公認心理師の永藤かおるです。
今回は、メルマガ読者の方から寄せられた質問やご相談にお答えするメルマガ内のコーナー「ちょっと御相談がありまして」の内容を、Webメディア「by them」でシェアしましょう。
ご相談「陽キャの部下が怖い」
某メーカーで、チームリーダーをしています。40代前半です。
子どものころからインドア派で、プラモデルを作ったりパソコンを組み立てたりするのが好きで、大学も工学部で好きなことを突き詰めて、いまの会社に入りました。
妻もおとなしく、読書やドラマ鑑賞が大好きなインドア派なので、とても穏やかに暮らしています。
しかし、4月に部署移動があり、私の部下に非常にイケイケでノリノリでパリピな30歳男性がやってきたのです。
彼は優秀です。そしてチームを盛り立ててくれています。彼は根っからのエンターテイナーでもあり、オンライン・オフライン問わずミーティングなどでも奇抜なことをしたりして、みんなを爆笑の渦に巻きこみます。後輩の面倒見もよいと思います。
でも、でも、僕は彼が苦手なのです。
もちろん表面には出しません、大人ですから。
でもなんだか、彼がいるだけでたまらなく劣等感を覚えるのです。暗い自分を小ばかにされているような気がしてならないのです。
彼の名誉のために言っておくと、彼が僕をバカにするような言動は一度もありません。むしろ相談してきたりして、慕ってくれているようにも思えます。
でも、彼の一挙手一投足を見るだけで、何とも言えない苦手意識、そしてその先に恐怖すら覚えてしまうのです。
この苦みのある、ざわざわした気持ちをどうすればいいのでしょうか。