こんにちは、椎名トキです。僕は身体の性は女性ですが、心の性は定めていないセクシャルマイノリティです。
ファッションは普段着も仕事着もメンズ服の割合がかなり高く、ここだけの話…でもありませんが、下着も男性用を長いこと愛用しています。ちなみにボクサーパンツ派です。
きょうは、男性用の下着を購入してみたいかた向けに、はじめての購入の際にオススメなお店選びと購入の際に注意したいポイントについてお話しします。
「身体は女性だけれど、女性用の下着が好みではない」とか、「男性用の下着穿いてみたい」と考えているかたがいたら、ぜひこの記事にお付き合いください。
男性用の下着を購入するようになったきっかけ
まずは、僕が男性用の下着を購入するようになったきっかけからお話ししましょう。
話はメンズ服を着始めるずっと以前まで遡ります。ちょうど生理がきたころ、母は僕にナプキンのズレ対策として、サニタリーショーツのうえから穿く、レディースのボクサーパンツを買い与えてくれました。
自分で下着を購入するようになってからも、ボクサーパンツがほしかったのですが…流通量が少ないのかほしいと思うデザインがあまりなく、比較的安価で流通が多いレディース下着のまとめ売りをよく利用していました。
レディースのボクサーパンツでシンプルなデザインのものが手軽に購入できればそれを選んでいたかもしれませんが、当時はいまほどシンプルなデザインは販売されておらず、レースやリボンが施されている下着がほとんど。
そんなかわいいデザインのショーツはなんとなく自分に合っていない気がして、行き着いたのが男性用のボクサーパンツだったのです。
購入時に注意するポイントは?
男性用の下着を購入したくても、異性の下着ということで、店員やほかの来店客などの周囲の目が気になり、実店舗での購入に抵抗があるかたは少なくないのではないでしょうか。
「周囲の目を気にしなくてもよい」という点では、実店舗よりも通販での購入のほうがとても便利です。しかし最初の購入こそ、僕は実店舗での購入をオススメします。
なぜなら、僕がこれまで失敗した大半が、実店舗で確認すればしなかったであろう失敗だったから。購入時に確認したいポイントは、以下の2つです。
- サイズ感
- 生地の伸縮性
この2点を売り場でよく確認せず、デザインだけで購入してしまい、サイズが合わず穿けなかった…と肩を落とした経験があります。
せっかく勇気を出して購入したものが、いざ穿こうというときに穿けなかったらショックですし、下着は返品不可であることがほとんどなのでもったいないですよね。なので、サイズ感と伸縮性は購入の際にぜひ絶対にご確認いただきたいです。
たとえば、サイズ感。男性用下着は当然男性の体系に合うようにつくられているので、女性の腰回りのサイズ感とは異なります。
僕は所謂「洋ナシ型」とよばれる腰や下半身にボリュームがある体系で、トップスでメンズのSを着ていたときでも男性用ボクサーパンツはМサイズを購入していました。
「トップスはメンズを買ったことがある」というかたでも、そのトップスがそもそもビッグTであったり、流行りのテイストを取り入れたざっくりとしたシルエットで大きめに着たいと考えて購入したものだと、そのサイズで下着を買ってしまうとサイズが合わないかもしれません。
このサイズ感の選択ミスを減らすことができるのが、2つ目のポイントである伸縮性なのです。
ひとえにボクサーパンツと言っても生地の種類は多く、さらっとしたストレッチ素材や、メッシュ素材で通気性のいい生地、綿製の柔らかな生地などさまざま。なかには逆に伸縮性がないものまで流通していて、見た目では伸縮性の有無が判り難いことがあります。
僕はこの伸縮性がない生地の商品を買ってしまい、失敗しました。思ったより伸縮しなかったために、予想よりもサイズ感がキツくなってしまったのです。
伸縮性があれば多少小さかったとしても、サイズ感をカバーできます。しかし、どれくらい伸縮性のある生地なのかは実店舗で生地を触ってみないとわかりませんよね。
そのため、まだ自分のサイズ感が正確にわかっていない初回の購入では、この伸縮性を確かめることがとても大切。それが、僕が実店舗をおススメする最大の理由です。
ちなみに、購入の際には生地のほかに「前開き」「前閉じ」という2つのタイプを見つけられます。このタイプの違いは、パンツの前側のスリットの有無です。
僕はどちらも持っていますが、実際に穿いてみるとどちらのタイプでも履き心地はあまり変わらなかったので、身体が女性の場合はどちらのタイプでも気にしなくてよいと思います。