お母さん、お父さん、お子さんを育てている方、育てたけれど苦しさの残っている方へ。
こんにちは。メルマガ『川ノ森千都子から送る「育児中のあなたへの心のマッサージ」』著者の川ノ森千都子です。
育児中はいつも迷ったり悩んだりします。自分が自分でなくなるような不安にも襲われませんか?高齢出産、フルタイム勤務、母の認知症発症のなか乗り切ってきた私が、みなさんに応援を届けます。
名前をなくした母親たち
厚生労働省によると、女性が結婚したときに改姓する確率は96%だそうです。多いですね。
私も改姓しました。夫とどうするか話しましたが、私は自分の姓に愛着がなかったこと、両親が離婚していたことで、私が改姓することにしました。
でも仕事の名前は変えませんでした。これは、一度おぼえてもらった名前を記憶し直す大変さを知っていたからです。私がなかなか人も名前をおぼえられなくて…私が、なんですが。
さて、そのあと子どもが生まれると、どうなるでしょう?
私は育児休暇の間は、児童館で知り合った近所のママ友さん同士で、「○○ちゃんママ」「○○くんママ」と呼び合っていました。○○は子どものファーストネームです。
このときは、私自身が少し透明になった気がしました。 薄い、というか…私個人がいない気がして。社会とつながっていない気がして。自分は子どもの付属品、みたいで。遊びに行った先や児童館、役所や病院、どこでも主役は子どもですから。
じゃあ、なんと呼ばれたかったかも考えず、日々夢中でした。
保育園に入園しても、ずっとそうでした。
あるとき、保育園ではない知り合いに「○○ちゃん?知っているかも。名字はなんていうの?」と聞かれて、名字が出てこなくて焦ったことがあります。私の方がおぼえていない情けなさ。
ただ保育園ではずっと一緒だったので、2〜3年するとすべての子どもとお母さん・お父さんの顔と名前が一致していました。名前はお子さんと、名字だけですけど。