いろんな呼び名
私は勤めていたので、会社では違う名前の自分がいました。
子どもと関係のない名前の、自分。少し不思議な感覚でした。あっちとこっちで、違う自分がいることが。
小学校に入ると、少しずつ変化していきます。幼稚園のママたちは、しっかりした方が多かったんです。PTAもやってくれるし、子どもにも目が行き届いていました。子どもに目が行き届いていないのは、保育園ママではなく、私ですが。
私も助けてもらいながら、PTAの係を6年間で3回しました。「平日の午前中の集金はできない」といったら、そこだけ手伝ってくれたり、何度も助けてもらいました。
そこでは、みんな「ファーストネームで呼び合っていました。「まりこさん」「ゆきさん」「さつきちゃん」ちゃんと個人同士でつきあっているんだなあって思いました。いいなあって。
ところが。私の頭では、おぼえきれないんです。子どもの名前。名字。お母さんのファーストネーム。とっさに出てこない!基本中の基本なのに!私の記憶力のキャパを越えてしまったようで、なんて失礼なことか。
保育園時代からの友だちに聞いてみました。
「どうしよう。おぼえきれないんだけど…。どうしている?」
「いや、もう必死だよ。なんとか、おぼえるようにしているよ~」
みんな、簡単ではなかったようです。
そうか。わたしもがんばろう。そう思ったのですが、おぼえては、忘れます。
実は私、名前をおぼえるのが不得意なんです。これまでなんとかやってきましたが、すぐ忘れます。営業マンや受付には、決してなれません。
でもしょっちゅう会うようになると、少しずつおぼえて…。そうすることで、やっぱり親しくなれて。当たり前のことなのに、できていませんでした。反省しています。
自分の名前で呼ばれたい、ですよね。 そのことができていなかった、 ちゃんと呼べなかった自分を猛反省しています。