こんにちは。韓国在住3年目のライターHAZUKIです。韓国人男性と結婚し、現在は韓国で日本語講師として働いています。
お隣の国といえども、韓国と日本とでは文化や習慣が大きく異なります。前回は、日本ではOKなのに韓国ではNGな「食事とお酒のマナー」を紹介しました。
今回も、「日本ではOKだけど韓国ではNGなこと」シリーズをお届けします。きょうご紹介するのは「人間関係と買い物のマナー」についてです。
それではさっそくチェックしていきましょう!
人間関係のNGマナー1.年上の人にタメ口で話すこと
韓国は儒教の国なので、日本よりも上下関係がしっかりしています。
日本ではよほど体育系のコミュニティーでない限り、年齢による上下関係なくカジュアルに話すことも増えていますよね。
初めは先輩・後輩の間柄であっても、学校やアルバイト先などで仲が良くなってきたら、徐々に敬語を減らしていったり、年がいくつかしか離れていない場合は、年上の方が「敬語じゃなくてもいいよ」「タメ口で話して」と言ってくれることもあります。
しかし韓国では、年下の人間が年上の人間にタメ口で話すなんてことは、よほどのことがない限りありません。
韓国では年上の人を呼ぶときに、男性は年上の男性のことを「ヒョン」、女性は年上の女性のことを「ヌナ」と呼びます。また女性は年上の男性のことを「オッパ」、男性は年上の女性のことを「オンニ」と呼びます。それぞれの意味はお兄さん、お姉さんです。韓国に詳しい方や韓国ドラマがお好きな方はご存じかもしれませんね。
韓国で自己紹介をするときは、自分の年齢も伝えます。筆者はまだ慣れない文化なのですが、年齢によって相手にタメ口を使うのか、敬語を使うかが決まるからです。
最近はビジネスの場では、年齢関係なくお互い敬語で話しますが、プライベートな関係になると相手の年齢によって話し方や呼び方も変わってきます。
筆者が韓国の塾で日本語教師として働いていたときのマネージャーは5歳年上の人だったのですが、彼女は「仲良くしてね。年齢が近いからタメ口でいいよ」と言ってくれました。
筆者はそれを真に受けて、以降タメ口で話していたのですが、ほかの先生から「年上にタメ口で話すのは失礼。もし敬語を使うような仲ではなかったとしても、まわりの人がいるときは敬語で話した方がいい」と言われました。その先生曰く、「相手の権威が低く見えてしまうから」とのことです。
韓国で年上の方と話すときには、みなさんも気をつけてくださいね。