人間関係のNGマナー2.生徒が先生にタメ口で話すこと
韓国に来て驚いたことのひとつが、子どもたちの礼儀正しさです。韓国人は子どもであっても、目上の人には敬語を使うのがマナーなのです。
筆者は韓国の小学生から高校生まで一通り日本語の授業をしたことがありますが、どの年代の子も礼儀正しかったのが印象的でした。
日本だったら、子どもたちが先生と話すときに、ちょっとタメ口が混ざったり、知らない大人にタメ口で親しげに話すのがかわいらしく見えたりもしますよね。
以前書いた『なぜ韓国人は今、日本語を学ぶのか?日本とは違う「韓国の塾・習い事」事情』でも、韓国の塾では“先生の権威が高い”ことをお伝えしましたが、日本は韓国と比べて、先生と生徒の距離がかなり近いと感じます。大学受験を控える高校生など、仲良くなったら生徒が先生に友達のように接することもありますよね。
日本で2015年に公開された人気映画『ビリギャル』を観た韓国人の学生が、日本の高校生が先生に対してタメ語を使っていたことに「あれはいいんですか?」とかなり驚いていました。
韓国ではいくら先生と生徒の関係がよくても、生徒が先生に対してタメ口を使うことはまずありません。韓国のドラマを観ても、基本的にどの生徒も先生には敬語を使っています。これは年齢を問わずいえることです。
小学1年生の生徒たちに日本語を教えたときでさえ、先生である筆者に対してしっかりとした敬語を使ってくれました。日本人である筆者には、まだ幼い子どもたちが少し背伸びをしているようにも見えて、とてもかわいらしく思いました。
思春期真っ只中の中学2年生の放課後授業も担当しましたが、「先生!どうしてこの部屋はWi-Fiがつながらないんですか!」と丁寧な言葉で反抗していたのも不思議でした。
余談ですが、韓国にも「中二病」という言葉があります。日本文化から来た言葉なので発音も日本語と同じ“チュウニビョウ”で、単に思春期の反抗期を差します。
韓国の冗談で「北朝鮮が韓国に攻撃しないのは、韓国の中二病が怖いからだ」という言葉もあります。韓国でも反抗期の子どもたちはなかなか大変なようです。
次韓国ドラマを見るときは、ぜひ子どもたちの言葉にも注目してみてくださいね!