こんにちは。韓国在住歴3年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
筆者は最近、家の近くの“日本風カフェ”に行くことにハマっています。
新型コロナウイルスの影響もあり、もう長いこと日本に帰れていないので、せめて“日本風”に癒されに行っているのですが、そこで気づいたことがあります。それは、日本風のカフェが韓国人から結構人気だということです。
筆者のお気に入りのカフェは、割と本格派の日本風カフェ。なので、てっきり日本好きの人だけが通うカフェだと思っていたのですが、意外とそうでもなさそうなのです。
というのも、年齢層も幅広く、男子高校生からお年寄りまで多くの人が集まっていたから。ではオシャレなカフェがたくさんある韓国で、なぜわざわざ日本風カフェを選んで行くのでしょうか。
筆者自身がお店に通ってみて、気づいたことをいくつかご紹介します。
1.YouTubeの影響
新型コロナウイルスが流行して以来、家にこもることが多くなり、YouTubeなどの視聴時間が増えたというのは世界共通かもしれません。
最近韓国国内で人気を集めているのが、「海外で暮らしている韓国人の日常」を見せてくれるチャンネルです。そのYouTubeを見て、海外生活にあこがれを持つ人が多いようです。
ちなみに「日本で暮らしたい」と話す生徒の最近のお気に入りチャンネルがこちら。これを見ると、たしかに日本の生活や日本のカフェに興味を持つ気持ちもわかりますよね。
2.「インスタ映え」に飽きた
日本も韓国もインスタ映えする写真を撮りにカフェに行く、なんて人もいますよね。個人的には、そういう店は一回訪問して終わり…なんていうのがパターンな気がします。
しかし、筆者が通っている日本風カフェは味も見た目もよく、何度でも足を運びたくなるんです。
そのカフェに来るほとんどのかたは、「見た目と味に満足した」常連たち。そんな常連が友達を連れてくるという風に、人が人を呼ぶお店という印象があります。
ほかのカフェに比べて若干高めの値段設定ではありますが、客からしても十分納得できる範囲です。
3.心地いい異空間を味わいたい
日本風カフェが人気なのは、やはり「新型コロナウイルスの影響で日本に行けないから」というのも理由のひとつです。実際筆者が最初に足を運んだ理由も、「日本を感じたいから」でした。
筆者のお気に入りのカフェ「ang cafe」は日本の雰囲気や味をそのまま提供しているカフェなので、日本通の韓国人からも在韓日本人からも愛されています。韓国にいたら食べられないよう日本風のものを食べることができ、ここのカフェにいるときだけは日本に戻ったような気持ちになれます。
ちなみに、同店の社長はかなりオープンマインドで、常に日本について学んで店に取り入れようとしている印象。これは筆者の偏見ですが、日本食でも日本語でも「私は全部わかっている!日本で修業してきた!」と大袈裟にアピールするプライドの高い人を多く見てきました。社長がそんな様子だとお客さんはプレッシャーを感じて、ゆっくり楽しめませんよね。
しかし、筆者のお気に入りのカフェはそんなことは一切なく、かなり居心地がいいです。「心地いい異空間を感じられる」というのも、このカフェが人気な理由のひとつだと思います。
こういった素敵な日本カフェが韓国人にも受け入れられているのは、日本人としても日本語教師としてとてもうれしいものです。次、韓国に行ったときは、あえて日本カフェに行くというのもおもしろいかもしれませんね。
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