「女の勘」が外れるとき
…ですがここで、例外を2つ挙げておきます。「怪しい」と感じても、それは必ずしも浮気とは限らないということ。
何かコソコソやっている。隠しごとをしているかのように、明らかに裏で動いている。
そんなとき、女からするとそれは、怪しい=浮気ととらえがちですが、実は男性にとっては「なんでもオープンにはしたくない」という習性からの行動のこともあり、浮気ではなかったりすることもあります。
これまで見てきたクライアントの例では、夫がしょっちゅうひとりで部屋にこもって何かをしているので、「絶対ほかの女性と電話で会話をしているんだ!」と浮気を疑っていたら薄毛を気にして育毛剤を塗っていた…とか、彼がひとりで出かけてなかなか帰ってこないので浮気を疑っていたら、友達から借りたものを壊してしまい、ガレージで必死で直そうとしていた…など、男性のあるあるが、誤った浮気疑惑を生んでいたということもあったのですね。
女性からすると「なーんだ、正直に言えばいいじゃん!」という些細なことでも、男性にとっては「言えない、言いたくない」みたいな部分があるのです。「こんな自分を見せるのが、かっこ悪い」ということなんですね。
わたし自身も、昔付き合っていた彼が、自分のマンションになかなか招待してくれなかったので、「まさか妻帯者か!?」と一瞬疑ったことがあったのですが、自分が住んでいる場所が狭くて古いことから「こんなところに住んでいる自分をかっこ悪いと思われたくない」ので呼んでくれなかった…ということがありました。
こんな感じで、男性は、女性からすると「なーんだ、そんなこと?」という理由で、コソコソしているケースもあるのです。
そして例外のもう1つは、女性の精神が不安定なとき。こんなときの勘は当たりません。このようなときに感じるものは、 「恐れの意識」が見せる幻想なので、もはや直感とは言わないのです。
愛されるに値しない、幸せにはなれない、ダメな人間だ…などの意識は、目の前の男性のコソコソをすべて「浮気」に見せます。そして、幻想を事実と思いこんだとき、パニックにおちいるのです。
もともと感性で生きている女性は、この自分の感性で自分に嘘を信じ込ませてしまいます。そして無実の相手に詰め寄ったり、責めたりすることで信頼を失い、結果的に本当に浮気される…ということはあるのですね。
本当は、薄毛を恥じているだけかもしれないのに。本当は、しくじりを必死で修正しているだけかもしれないのに。全部「浮気している」に見えてしまうのです。
「怪しい」と感じるときには、こんな例外があることを知っておくといいと思います。例外があることを知るだけでも、女性は間違った感性で判断しなくなっていきますから。
…でもやはり、この例外を除けば、女性の勘はもうほぼ当たりなのではないでしょうか。
それ以外で何か 「怪しい」「変だ」 とピンとくるのなら、もう何かしら女性は感じているのですね。
勘が働いたからといって、いきなり詰めよることや、責めることはお勧めしませんが、この直感を使って、あらゆる場面で「裏を取る」ようにしていくとだんだんと証拠が集まっていくはずです。
男性は、証拠(根拠)がないと認めませんが、逆に証拠(根拠)があった場合は、それを認めざるを得なくなるのです。
いずれにしても、本当の怪しさと、そうではない怪しさがあるのが男性だとわかると、浮気の見極めも簡単になっていくと思いますよ。
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