ほかの家庭と比べずパートナー自身を見つめる
夫婦の危機に直面する理由として、パートナーをほかの家庭と比べてしまっているというのが挙げられます。
SNSで見かけた仲良し夫婦エピソードやパートナーの素敵な行動を見て「私のパートナーとは大違い!」と、ギャップに苛立ってしまうのです。比べることをやめれば、そうした不満は生まれなくなるでしょう。
ほかの家庭と自分たち夫婦では、お互いの性格やライフスタイルも何もかも違います。それに、好きになったのはパートナー自身のはず。ほかの家庭と比べ続けていると、相手には「じゃあその人と結婚すればよかったんじゃない?」と思われかねません。
結婚当初の気持ちを思い出してみましょう。相手のどんなところが好きだったのか、どうして結婚を決意したのか。どうせ比べるなら、ほかの人には絶対に負けないパートナ―の素敵なポイントを探すようにしてみましょう。
誰かと比較する習慣をやめれば、自分自身も楽になります。ほかの家庭を羨ましがってしまう人は、家庭環境や収入格差、さらに自分の状況にまで劣等感を抱き、不満を感じてしまうからです。
自分たちらしさを大事にできるよう、心がけてみてくださいね。
毎日少しでも会話を重ねるようにする
夫婦の仲がどれだけ殺伐としていたとしても、コミュニケーションをとるのを忘れないようにしましょう。
同じ空間で一緒に過ごしている家族です。挨拶までシカトする、なんてことになったらますます溝が深まってしまいますよ。
コミュニケーションをとるコツは、毎日少しでも会話を続けることです。きょうは、どんなことがあったのかなど些細なことでも構いません。会話を続けているうちに夫婦の距離がどんどん縮まっていくはずです。
また、交流するのをやめてしまうと会話のきっかけがつかみづらくなってしまいます。謝りたくても謝りづらくなりますし、話し合いもしにくくなります。思っていることが言いづらい環境になってしまうと、早めに対処しなければどんどん状況が悪化してしまうでしょう。
そして子どもがいる場合、両親の険悪な雰囲気を感じ取って子どもも居心地の悪さを感じる可能性があります。家族全体の雰囲気が悪くなってしまうんですね。
相手が会話を拒む場合は「一緒に過ごしてるんだから、挨拶くらいしよう」と提案するとよいですよ。もしくは、危機に陥りそうになる前に「無視はしない」などルールを定めておくとスムーズかもしれませんね。
会話がどうしてもできない場合は手紙やメールを送るのもひとつの手です。
相手に期待するのをやめてみる
そもそも夫婦が危機的状況になってしまう原因のひとつに、相手に期待しすぎているというのがあります。
こちらが勝手に期待をしてしまう、相手がそれに答えてくれないと裏切られたような気持ちになる。そうした不満が少しずつたまっていき、相手に「どうして理解してくれないの?」と思うようになるのです。
しかしこちらが期待していても、相手がそれにこたえるかどうかは相手が決めることですよね。そもそも期待されていることにすら気づいていない可能性があります。
してほしいこと、気をつけてもらいたいこと、なおしてほしいこと、なにか一つでも要望があるのなら察してもらおうとはせず言葉で伝えましょう。期待せずに伝えるのです。言わなければわからないことは、夫婦間でも山ほどあります。
「期待しない」とだけ聞くとネガティブにとらえがちですが、期待しなくなるおかげでイライラも減りますし、衝突しにくくなります。
「自分でできることは自分でする、してもらいたいことは言葉で伝える」たったこれだけの工夫でコミュニケーションのストレスがグンと減るのです。
気持ちに余裕が生まれるので、パートナーともリラックスして話せるようになりますよね。相手らしさを尊重できるようになるため、相手も窮屈さを感じにくくなりますよ。
夫婦の危機に陥ると「これからどうすればいいの?」と悩んでしまいますよね。最悪の場合を想定し、離婚したくない…と不安に駆られている人も多いはず。
しかし、もともとは愛し合って一緒になった2人です。冷静な話し合いやコミュニケーションの継続、そして自分の行動を見直すことで夫婦の危機を乗り越えられるでしょう。
ぜひ危機をチャンスに変えて、いまよりもっと深い絆で結ばれた夫婦を目指してみてくださいね。
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