みなさんこんにちは。韓国に暮らして14年、私は現在ソウルで留学生対象にシェアハウスを運営しています。
韓国の街中、特に大学や予備校の多い学生街を歩いていると、「STUDY CAFE(スタディカフェ)」という看板をよく目にするようになりました。
韓国には以前から「勉強するための空間」を提供する「読書室(ドクソシル)」というお店があります。読書室は、1人用勉強机がずらっと並んでおり、主に高校生や受験生などが利用します。
最近増加している「スタディカフェ」は、その読書室にカフェを合わせてリニューアルした「勉強+カフェ」空間を提供するお店です。
無人化しているスタディカフェ
スタディカフェは無人営業しているところが多く、受付は「キオスク」と呼ばれる自動受付機を利用します。
使用料金は1時間1500~2000ウォン(150円~200円)程度が平均的な価格です。12時間券、1日券、1カ月利用券などもパック料金もあり、時間が長くなればなるほど割安になります。
まず、自動受付時に携帯電話番号を登録。不正入室を防ぐため、事前決済時に登録した電話番号やレシートに表示されるバーコードをかざすと、入口の自動ドアが開く仕組みになっています。
もちろん施設の隅々には監視カメラが設置されています。ロッカーを完備しているスタディカフェが多いので、荷物が多くても安心です。
事前に利用する机を指定する
スタディカフェは、図書館のように空いてる席に自由に座っていいわけではありません。
各机に番号が付けられており、入室前にキオスク(自動受付機)で自分が使用したい机を指定します。
隣や前の人の顔が見えないよう「高めのパーテーションがある机」や「ほぼ個室状態になれる机」、数人で一緒に使用できるような「スタディルーム」まであるカフェもあれば、まったく仕切りや机の指定はなく、6〜8人用の大きな机だけが置いあるスタディカフェもあります。
机のデザイン、配置などはカフェによって異なります。机にはスタンドやコンセントがあるので、長時間の作業も心配ありません。
どのスタディカフェでも超高速wi-fiインターネットが完備されています。韓国はカフェ、地下鉄、デパート、食堂など、どこにでもwi-fiが飛んでいるので本当に便利です。
休憩エリア
スタディカフェなので、勉強や作業の合間にひと休みできるセルフサービスのカフェ空間(休憩エリア)があります。
提供されるドリンクの種類は スタディカフェごとに異なりますが、無料の紅茶、お茶、飴や軽食スナックを提供してくれるところもあれば、有料で軽食、ジュースなどの自動販売機や、本格的なコーヒーマシーンが置いてあるスタディカフェもあります。
また、休憩エリアにはコピー機やパソコンもあります。韓国ではコンビニにコピー機の設置がないため、日本のように気軽に印刷やコピーができないことも多いです。
スタディカフェにプリンターがあると、勉強中に印刷が必要な場合は非常に便利だと思います。
スタディ空間は飲食禁止
スタディカフェでは勉強するための静かな空間を作るため、「休憩室」と「スタディ空間」はわかれていることが多いです。
「スタディ空間」は、図書館と同じ雰囲気でとても静か。もちろん会話や携帯での通話も禁止です。
臭いなどで周りの学習者を妨害しないよう、基本的に飲食は禁止されています(水やタンブラー、ペットボトルなどは可能)。ここが一般のカフェと異なる部分です。