結婚生活が長くなると、配偶者と喧嘩や衝突をしても仲直りにかける手間が面倒になりつい放置してしまい、気がつけば夫婦仲が冷えていることがあります。
配偶者のことが決して嫌いなわけではないのに溝が深くなると、いざ昔のような関係に戻りたくてもなかなかきっかけが作れないもの。距離が近いからこそ、夫婦喧嘩の仲直りではあえて「ことを起こす」のも肝心です。
今回は、夫婦喧嘩を上手に乗り越えた人たちは何をきっかけにしていたか、ご紹介します。
「必ず訪れるイベント」を使って…(男性/41歳/人事)
「威勢がいい妻とは日ごろから小さなことでぶつかることがありますが、尾を引くような喧嘩はなく、上手くやれていると思っていました。
あるとき、妻の服を買いに行って『このデザインだと、ただでさえ太いのに体の線が余計に目立つ』と冗談のつもりで言ったら、『何でそんなこと言うの?』と妻を怒らせてしまい、謝ったもののすぐに機嫌を直してもらえず、どうすればいいかわからないまま口をきかない日が続いて…。
子どもがいるときは普通にしてくれるけど、ふたりきりだと空気が張り詰めるのが嫌で逃げていたら、これを話した友人から『そうやって仮面夫婦になるんだろうな』と言われて焦りました。
いつもと違って文句を言ってこない妻を見ると、僕の言葉が本当にショックだったのだなと思います。
何度も謝ると余計に窮屈になりそうで考えていたら、もうすぐバレンタインが来ることに気がつきました。
毎年妻は僕の好きなブランドのチョコレートを用意してくれるけど今年はないだろうなと思ったし、僕から贈ったことはなかったので、謝罪の気持ちを込めて妻がよく食べているブランドの限定品を買いました。
2月14日、子どもたちが寝たあとでリビングにいた妻に『この間は本当にごめん』と言いながらチョコレートを渡しました。
妻はやっぱり僕にチョコレートは用意していなかったけど、そんなことより話しかけるきっかけを逃したくなかったですね。
妻はびっくりした顔で受け取って、『ありがとう』と言ってくれてほっとしました。僕からもらえるなんてまったく予想していなかったと思うし、思い切って買いに行ってよかったです。
妻の顔が明るくなっていくのを間近で見たら、あんな発言するんじゃなかったと本当に後悔したし、これからは冗談であっても気をつけようと思います」(男性/41歳/人事)
相手の誕生日や何かの記念日でなくても、必ず訪れるイベントがあればそれに乗じて改めて謝罪の気持ちを伝えるのも、仲直りの大切なきっかけです。
女性から男性へチョコレートを贈ることが多いバレンタインなら、逆に夫から渡されるのも幸せなサプライズ。わざわざ買いに行ってくれた夫の気持ちがわかるからこそ、笑顔が生まれます。