「元配偶者」にこだわりがない
よく見るのは、「元妻はこんなだらしない人間で」「元夫は浮気ばかりする人で」と、元配偶者をおとしめては「こんな人と離婚できてよかった」と自尊心をあげようとする人。
言いたくなる気持ちはわかりますが、聞かされている側にとっては「いつまで元配偶者にこだわっているのだろう」という気持ちが消えないのも事実で、よかったと言いながら実は執着しているのではないかと感じる人もいます。
離婚後の恋愛がうまくいく人を見ていると、元配偶者について自ら話題にはしません。
もう過去の人だからこそいまに登場することがなく、聞かれたら「こんな人だった」と答えるくらいで恨みを吐くような姿は見せません。
聞いている側は元配偶者への思いが残っていないことを確認できるので、前向きな気持ちで関わっていこうと思えます。
離婚はたしかに大変なことで、それを知ってほしい慰めてほしいという気持ちは間違いではないですが、新しい出会いでは「元配偶者へのこだわりを捨てられない」点で相手の好意を萎えさせる原因にもなりかねません。
元配偶者について語ることがない様子が、相手にとっては大きな信頼と安心を生みます。
異性についてフラットな目で見ることができる
特に元配偶者の浮気や不倫が原因で離婚した人は、「信じていた人に裏切られた」という経験をしたことで、異性に対して不安や猜疑心が湧きやすくなるのを見ます。
「そんなことを言っているけれど、どうせあなたも浮気するのでしょう」「裏では何をしているのかわからない」など、相手を信用することができずに向けられた好意を受け止められません。
それではいつまで経っても新しい恋愛などできず、逆に素敵な交際を楽しんでいる人は「すべての人が元配偶者と同じではない」とフラットな視点を忘れません。
つらい離婚を経験しても「あんなことができる人もいるのだ」という割り切りを持てるのは強さであり、それなら今度は誠実な人を選ぼうと思うのは自分の可能性を諦めたくないからです。
「離婚したばかりのころは、いい雰囲気になる人がいても『また浮気されたらもう立ち直れない』とか思って逃げていたけど、そんな目で見ることが失礼だし、自分が損をするなと思ってやめたの」と振り返る30代の女性は、自分が相手に感じる恋愛感情を信じて交際まで進み、現在も楽しい関係が続いています。
浮気をされた経験を、「みんながするわけではない」「しない人を見つけることが肝心」と正しく受け止める姿勢が、新しい愛情を育てる力になります。