6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。
最近、子連れや子どもに対して冷たい大人が増えていると感じているママは多いのではないでしょうか。2人の子どもを育てている私も、「子連れに対する世間の冷たい視線や態度」を日々感じています。
この現象は、日本特有のものなのでしょうか?海外で子育て経験がある人は、「海外の方が子連れに優しい社会だ」と感じている人が多いそうです。
実際に2021年6月に公開された、内閣府「令和2年度 少子化社会に関する国際意識調査」でも、回答者の6割が「日本は子どもを産み育てにくい国」と感じていることが明らかになっています。
今回は、子連れに対する世間の冷たさを感じるのはどんなときか、またこのような環境のなかで、気持ちを強く持つための心構えについてお話しします。
子連れでのお出かけは「世間の冷たい視線や態度」がつらい
私が子育てをしていて、特に世間の冷たさを感じるのは、子連れで公共交通機関を利用するときです。
SNSでも「ベビーカーで電車に乗ろうとしたら心ない言葉をかけられた」「ベビーカーでバスに乗ろうとしたら断られた」など、子連れで外出したときの悲しいエピソードを目にすることが多くなりました。
私も子どもたちとバスに乗っていたときに、心ない言葉をかけられた経験があります。
うえの子の幼稚園のお迎えの帰りに雨が降ってきたので、バスを利用して家まで帰ったときのこと。
私は、したの子を抱っこひもでかかえ、うえの子とバスに乗車しました。バスのなかはそこまで混雑している状態ではなく、私とうえの子は後ろの席に座ることができました。
バスに乗ってから、私は「したの子が泣かないように…」としたの子に気を取られていて、うえの子のことはあまり気にしていませんでした。
これがいけなかったのでしょう。私たちの前の席に座っていた60代くらいの女性に、「さっきからうるさいわね!」と言われたのです。
どうやらうえの子が小声で歌っていた歌声がうるさかったようで…。
私がしたの子に気を取られていて、注意しなかったのも悪かったと思いますが、迷惑になるほど大きな声で歌っていたわけではありません。正直、ほかにしゃべっている人の声の方が響いていたくらいなのです。
うえの子もバスのなかでは静かにしなくてはならないと理解してたはずなのですが、ついつい歌ってしまったのが悪かったのでしょう。
その女性にとっては、「うるさい!」と言いたくなるほど迷惑に感じたのかもしれません。人それぞれ感じ方は違うので、仕方がないことです。
それ以来、子どもを2人連れてバスに乗るのが嫌になってしまいました。
また、外食をしていたときも嫌な思いをしたことがあります。
別に子どもが騒いでいるわけでもないのに、私たち家族の隣に席を案内された老夫婦が、こちらを見て店員に「ほかの席にしてくれる?」と言って私たちから離れた席に移ったこともありました。
もしかしたら、別の理由で移動したのかもしれませんが、少し悲しい気持ちになりました。
子連れでの外出や外食は、とても気を使うのと同時に周りの冷たい視線を感じることが多く、外出そのものが嫌になってしまいます。
たとえ、こちらがどんなに対策を講じたとしても「子連れママ」に向けられる非難の目は避けられないのです。