みんな、自分のことで精一杯
子育てをしていて感じるのは、日本で心の狭い大人が増えているということです。
妊娠中の電車での通勤は、とても辛いものでした。「できれば席に座りたい…」とすでに埋まっている優先席前に立つことが何度かあったのですが、私が目の前に来た途端に寝たふりをしてしまう人も少なくありませんでした。
電車のなかで優先席に座り、譲ってほしい人がいるのがわかっているのにスマホを見て気づかないふりをするか、寝たふりをする。そんな人に何人も会い、その度に悲しい気持ちになりました。
これは妊娠中だけでなく、子どもを連れて電車に乗っているときにも感じることです。
また、最近は、「子どもは騒ぐから煩わしい(わずらわしい)!騒がないようにちゃんと親が見てろ!」というような、態度の先輩方が増えてきているような気がします。
かつては、自分も幼少期だったころがあり、自分の周囲に迷惑をかけながら育ってきたといことを忘れてしまったのでしょうか。
このご時世、みんな、自分のことで精一杯なのでしょう。他人のことを気にしている余裕がなく、他人を思いやる余裕を持てない人が年々増えてきているように思います。
それと同時に子どもの存在自体、不快感を覚える人も増えてきているようにも感じるのです。
「子どもの声がうるさい」という苦情を訴える人や、保育園や公園の建設に反対する人もいるというニュースを目にすることがありますが、心が痛くなります。
これだから、日本は少子化が加速しているのではないでしょうか。