先人の知恵を受け取り、いまの時代にあった知恵として活かすことは、仕事、人間関係、子育てなどにおいて大切な「人生のコツ」を教えてくれます。
僕、野澤卓央の連載している無料メルマガ『たった一つの小さな「コツ」があなたを変える』では、そんな「人生のコツ」をわかりやすくご紹介。
今回は、会社でのマネジメントや子育てに使える「人間関係を円滑にする人生のコツ」について解説したいと思います。
自分自身への向き合い方は、対人関係の鏡
自分を知り、自分の主になっていく。言い方を換えれば「セルフマネージメント」「セルフリーダーシップ」。
自分の気持ちや考えとの付き合い方は、自分の人間関係にそのまま現れます。
自分との付き合い方が変わると、社内の人など少し距離がある関係性では、比較的早く変化が現れます。
一方、身近な子どもや親、パートナーは「建前・ごまかし・嘘」が一切通じません。
自分自身との付き合い方が鏡のように、そのまま関係性に現れているのだと思います。
「相手が悪い」「自分が悪い」「子どもをなんとかしなければ」など、自分と相手を分けて考えているあいだは、悩み苦しみを作り出す根本原因に気づくことも終わることもありません。
自分と相手をひとつにみて、お互いが幸せになる道があると信じ、自分自身の内面を繰り返し丁寧に観て現実を生きる。
そうすることで凍りつくような関係性が溶けていくのを、僕自身に起きたことも含め何度も見てきました。
特に子どもや部下とのことで起きることは、相手と自分を切り分け、相手に問題があるという眼鏡でみて、相手をなんとかしよう変えようとするでしょう。
しかしそうしてしまうと、状況や関係性は悪化するように思います。
相手との関係は自分の心の表れ。起きていることの表面だけ見ていると気づきません。
助けるべきは子どもや部下ではなく、親やリーダー(自分)だと気づき歩むこと。
自分が自分自身と晴れやかな付き合いをすることで、子どもたちがイキイキと本来の姿に戻っていくのをこの目で見てきました。
大切なのは、親やリーダー自身が悪いわけではないということ。
「自分の内側のなにが、いまの望まない現実を創り出しているのか?」
それに気づき、受け入れ、認め、赦し(ゆるし)、愛し、動くことで、大きな氷山のような氷が溶け、春が訪れるのかもしれません。